内陸地方の人々は、舌の痺れが自慢?
『サバの生き腐れ』と言われるように、鯖は痛みが早い。最近では「アニキサス」による食中毒や「ヒスタミン」による蕁麻疹も心配だけれど、『夢屋料理長』は「〆鯖」でいただくことをチョイス…昨日、親切な『ペンキ屋さん』から頂いた真鯖は、昨日の内に仕込んでおきました。
鯵は、開いて、ひと塩ふり「一夜干し」に…鮮度が良い内に刺身で頂き、一夜干しは…どこで干そう?猫(『ジーコさん一家』は魚に興味を示さない。)は良いとして、カラスの『勘太郎一家』が心配なので玄関先のポーチに置きましたが、いや~生臭い^^; 生臭好きのオッカーにも不評なので、急遽『第2サティアン』前で干し上げることにしましたが、大量のハエの攻撃が…『簾』でサンドイッチして、BBQ用の金網を被せて防衛策を講じましたけれどね。
結果はご覧のとおり…味は、食べなくても分かります。不味い訳がない^^;
赤身の残った「〆鯖」…半三郎君が毒見役です。
問題は「〆鯖」でありますが、食中毒は自己責任…『夢屋農場長』は釣りの後で何度も試しておりますが、他人様にお出しするのは少々不安。「蕁麻疹」と「アニキサス」はご覚悟くださいとお断りを入れて、晩酌開始であります。お毒見役の『半三郎君』がパクパク食べる。合格点を頂きましたよ^^;
さて、山形県置賜地方は内陸盆地で、昔は鮮度の良い魚が手に入らなかった。子どもの頃、身体の不自由な『いさばや(魚屋)のキヨちゃ』が、柳行李を背負って行商に来たものである。暑い夏も雪降る冬も杖を突きながら魚を売っていた。「昨日は、舌先が痺れるほど魚を食べた。」…確かお隣りの町「川西町」出身の「井上ひさし」さんの小説に出て来た気がするフレーズであります。そんな魚でも食べたことが自慢だったような内陸地方…今の世の中だったら、誰ひとり買わないだろうねぇ。それでもね、障害を持った方も、家業の役割を担いながら生きて行けた時代でしたよ。