「良いとこ取り」のタマネギ…今年は失敗^^;
我が親父が長男『ポン太郎君』に最期に残した言葉は「人間一生勉強である。」という言葉だった。彼は当時、留年してしまっていたから『おやじぃ』に怒鳴られるだろうとしょげていた。怒るでもなく、可愛い孫を前に、自分が生きて来た信念を伝えたかったのだろうと思っている。一方、親父が『おやじぃ』に最期に残した言葉は「無理するな!」だった。
のめり込むと寝食を忘れたかのように没頭してしまうところは、我が親父と変わらないような気もするのだけれど、同じような性格に対して、最後の注意勧告…ハイハイ、「遺言」はしっかり守って「無理しない。」ことにしています。従兄の『コウちゃん』は、不出来なニンニクを見て、「今度は良い物を作れ。俺が売ってやるから。」と大量の小粒のニンニクを捌いてくれた。そして、売り先も告げないまま、その秋に亡くなってしまった。勤めながらの農園経営だったから、管理に手が回らず『お百姓さん稼業』に限界を感じている頃だったので、再度発起して、ニンニク作りに精を出しましたよ。それから七年の月日が経ち、今年もタマネギやニンニクを収穫する時期が来た。結果は今年も失敗。タマネギは苗づくりに失敗し、無理して追肥したから肥料枯れして消失してしまい、ニンニクは例年のように、赤さび病が出て、大きな玉にならない。結局のところ、何も知らずに挑戦した初年度の作柄を超えられないでおりますよ。「そろそろ植える場所を変える必要があるなぁ…。」と思いつつ、畑の空スペースを考えると連作が続いてしまっているのでありますよ。「再挑戦」を誓って挑むのだけれど、「無理するな!」という親父の遺言を忠実に守って、無理しないという繰り返しでありますなぁ^^;
同居猫『シロ♀』の監視は続く^^;
「飽きっぽい」性格である…だからひとつのことを完結出来ない。そんな性格を自分が良く分かっているから、多品目栽培を目指している。タマネギ栽培に失敗したとしても、今年はスナップエンドウ、インゲンに救われている。昨年は、それなりにタマネギやジャガイモを収穫できたけれど、西(兵庫県淡路島産かな?)から大量に新タマネギが入って来ると値が付かなくなってしまう。さらに北海道産が追い打ちを掛けて、市場価格は大幅に下がってしまう。(最近は、家庭菜園でもタマネギは良く作られていますからねぇ。)ところが昨年は、北海道が水害に見舞われて、後半から一気に値上がりした。出荷時期が重要なのよねぇ…博打のような商売でありますよ。時として、人の不幸(災害)を待っているような要素もある。(そんなことは望んでいませんけれどね。)
「若いって良いよなぁ~!」最近しみじみと感じますよ。失敗を繰り返しても、まだまだ先がある。この先、何度でも再挑戦の資格が与えられているのだから。我が親父の亡くなった年齢を考えると、『おやじぃ』が再挑戦できる資格は、あと15回程度ですかねぇ。「無理はしてないよ。」と亡き親父に報告しながらも、長男『ポン太郎君』には無理をさせているかなぁ…今年も夏秋キュウリの初期状況は順調である。何とか栽培技術を安定させたいんだけれどなぁ。「人間一生勉強である。」そう遺言を貰ったのだから勉強してもらわないとねぇ^^;
何度リバウンドを繰り返しても、懲りずに緊急事態宣言を解除し、入場制限だけは緩和していく…政治屋さんたちには「勉強」という言葉が無いようである。そんなの小っちゃいちっちゃい。彼らこそ「再挑戦」という言葉が似あう人種はいない…普通、失敗を反省してから臨むものなんですけれどね(笑)