その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

民間療法…

2023-06-08 10:08:41 | 転職

庭に茂ったドクダミを見て…

姪っ子に庭の「ドクダミ」の利用法を聞かれ、確か陰干しして、煎じ薬として利用することくらいかなぁ…と適当なことを答えたのが事の始まりであります。まずは「薬効」を調べ、「ドクダミ」は『毒矯め(どくため)』の音変化であるという説(諸説あり)に行きあたる。ならば、基本の『き』である「薬(くすり)」とは?と調べたら、百科事典に飛びまして、やたら解説が長くてコンパクトにまとめきれない。しかたなく『薬(やく)』という漢字にあたってみたら「古くは呪医が鈴を鳴らして邪霊を祓い、治療したので『療』は『楽(薬)』に従う。」などという中国の古典が出て来た。結局、分かったこと…どの古代文明においても、「病気」の正体(原因)が分からないから、それは悪魔や邪霊の仕業であると信じ、「薬」は邪霊が嫌うものとして使われて来たということ。ちょっとまて…古代に限らず現代においても正体(原因)が分かっていても、治療法が確立していない「病気」はある。「非科学的である。」などと否定できるのも、自身がその「病気」ではないからであって、藁にもすがる思いですがる方もいらっしゃる。『宗教』『霊感商品』etc.…『害悪』から逃れられると信じることで、心の安寧が得られるのであれば、その方にとっては『薬(やく)』なのかも知れない。(決して、『霊感商法』を肯定している訳ではありませんのであしからず。)


これは、イケない食べ物です^^;

さて、『花の東京』で、マグロ尽くしを味わって来た友人『ノロ社長』は、懐具合を考えて、安売りの『業務スーパー』から、安い刺身のさらに値引き品を買い求めて来た。さすがに、近年稀にみる『口の中に生臭み』が感じられる刺身でありましたよ。(ゴチになっている身分としては文句は言えない^^;)「貧乏で質を落とした生活にも慣れて行かなければならない。明日は下痢ピーかも?」などと、当の本人が言っているのだから相当なモノである(笑)
はてさて、海のない内陸地方に育った『おやじぃ』からすれば、生魚を食べるということはほとんど無く、行商が持ち込む加工品であり、今の衛生感覚からすれば『危険なモノ』を食べていたに違いない。腹痛を起こしても仁丹、赤玉、正露丸…おっとっと、祖母の万能薬『オトギリ焼酎』というものもありました。魚の小骨が喉に刺さったら、仏さまのご飯を噛まずに飲めなどと言うのもありましたなぁ。(これは危険だから止めましょう^^;)そうそう、『狐憑き』に加持祈祷をしたなどというお話を子どもの頃に聞いたこともありますが…「科学的に言って…」などと澄ましてみても、「楽」を求めて『薬(やく)』を使うことに今も昔も変わりがないようでありますよ。それが「気休め」であったとしても、『薬(やく)』と信じるに足るものならば…ただし、現状をさらに悪化させたり、法外な値段を請求したりと、さらに害悪が増すものはねぇ。「信じる者」を「儲け」の対象とする商法に冷静になれないところが「ドクダミ」と同じく根の深い問題なのかも知れないなぁ…。

 

コメント
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