その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

謝って済むならば…

2023-06-15 09:25:59 | 転職

「アルストロメリア」の花言葉は…

梅雨空で暇を持て余し、季節外れの『忠臣蔵』を観てしまった^^; 『日本三大仇討ち』と言えば、「曽我兄弟の仇討ち」「伊賀上野の敵討ち」「赤穂浪士の討ち入り」が有名ではあるけれど、童話の世界では「さるかに合戦」「かちかち山」「狐の手柄」を『三大仇討ち話』に上げる方もいらっしゃるようです。日本人は『仇討ち』が好きなのか…?「史実」ではあるけれど、記録も乏しく、後に脚色(戯曲化)されてお芝居になり、苦労の末に『本懐を遂げる』という人情噺が、今でも上映、上演され支持されている理由かも知れないなぁ。(殺人事件に対する殺人を支持しているとは思えないもの。)
一方の昔話は残酷であった…「さるかに合戦」では、母ガニはサルの投げ捨てた柿の実で圧死、「かちかち山」では、縄を緩めたお婆さんが、事もあろうに『鍋』としてお爺さんに提供されている。残酷なお話ではあるのだけれど、子どもの頃の『おやじぃ』は心を痛めるというよりも、お話のネタ(流れ)として、その事実は軽く受け流し、動物たちの奇想天外な『敵討ち』の手法を喜んでいたような気もするのだけれど…。


今夜も「ニシン」一度続くと…

さて、長野県内の発砲事件、岐阜県の自衛官候補生の発砲事件と、市民生活の常識では考えられなかったような事件が起こっている。犯人の動機や経過の詳細はまだ分かっていないから、迂闊なコメントはここでは避けることとして…。
はてさて、お芝居も昔話の『仇討ち』も、「意趣返し」…「恨み」を晴らすことが題材となっているはずなのだけれど、今の童話の世界では、「母ガニは一命を取りとめ」、サルもタヌキも謝罪し、和解する話立てとなっているようである。『危険なモノ』は、子どもたちの身の回りから遠ざけ、『残酷なモノ』は覆い隠して、見ない見えないようにする。さらには『謝罪』すれば、皆仲良く暮らしていける…実に『理想的』な世界ではあるわなぁ。でも、現実の社会ってそうでしたっけ?「謝って済むなら警察はいらねぇ…。」なんてドラマの台詞があったような気もするが…。『強調』『強化』される部分が違っているような気もするけれど。もしも、『赤穂浪士』が切腹を命じられていなかったら…お芝居もここまで支持されていたとも思えない。『信賞必罰』…悪事は必ず罰せられるとは限らず、功績(がんばり)は必ずしも賞が与えられるとは限らないなんてね、今の社会の縮図がお話立てになっていたりして…「アルストロメリア」には「小悪魔的な思い」という花言葉もある(笑)

コメント
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