その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

十日夜

2019-08-12 02:10:17 | 転職

二又の茄子…珍しくもないとか

暑い暑いと茹だりながら、夜はめっきり涼しい風が吹く…こうした昼夜の温度差が、東北地方を米どころとする所以であります。日中の盛んな光合成で出来たブドウ糖は、夜間の気温の低下で植物自体の呼吸量を低下させ、貯蔵でんぷん量が増加する。熱帯夜に悩ませられる関東地方との違いであります。
『第2サティアン』の社長の椅子に腰掛けながら、電気を消して夜空を眺める…雲に見え隠れしながら「十日夜」の月が出ております。(旧暦:十月十日の十日夜の月とは違いますが…。)
エンマコオロギの鳴き声が大きくなり、秋の気配が感じられるようになりました。子ども時代は「夏休みももう直に終わる。」と感じたお盆の頃、『夢屋少年』は、『おさらい帳』をキッチリ片付けるタイプの少年でありましたが、我が子どもたちの夏休み終盤の「読書感想文」には泣かされた…きっと、オッカーの血を引いたに違いない!


ボチボチ、秋野菜の準備を始めております。

ジャガイモ(男爵)を掘り起こしたばかりだと言うのに、もう秋野菜の準備を始めなければならない季節となりました。ハクサイ、キャベツ、ダイコン、青菜が定番ですが、ダイコン、青菜は9月の初め、ハクサイ、キャベツは、お盆前後にポットに種蒔きすることにしております。そろそろ、ニンジンも蒔かないと…。
あっと言う間の一年…「十日夜」の月を眺めながら、ひと息ついた盆前の日曜日の夜でありましたとさ。

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人類みな兄弟姉妹?

2019-08-11 04:57:20 | 転職

初めは、三つ指着いて挨拶してたのに…

母子家庭『ジーコさん♀』一家と奇妙な同居を始めてから一ヶ月半が経とうとしております。家主は生活支援施策の一環として、最安値のドライフードを準備し、最近は自身の健康管理も含めて、成分無調整の牛乳まで準備している。(何故か加工乳は飲んでくれない。)始めの内は「三つ指着いて」(猫の場合は、必然的に四つ指になるが…気にしない。)ご挨拶していた『シロ♀』は、ふてぶてしく大あくびと背伸びを繰り返し(どこかのオッカーとそっくりである!)運動音痴の『クロ♂』は、テラスに残る枯木にベンチ椅子から飛び移るまでに力が着いた。(気のせいか、♂猫だけに体格もひと回り大きく、上腕筋も発達したような気がする。)
夏の日盛りに、家主は生活費を稼ぐために大汗をかいているというのに、彼女たちは、最も涼しいと思われる場所を占領し、授乳を始める。(まだ乳離れ出来ておりません。)結果、きゅうりの出荷に向けて、コンテナを運び込もうとする通路を占領し、農場長ときゅうり部長は、彼女たちを避けて遠回りさせられるという始末であります。ああ!嘆かわしい。


稲の葉で羽を休める「キアゲハ」ですが…

さて、田んぼのイネは「穂揃期」となり、緑濃かった田んぼは黄緑色に変化しました。居る居ないは別にして、予防も含めて「カメムシ防除」の薬散を行いました。お隣りの『H農園』の田んぼでは、息子殿がドローンを飛ばしている…こちらは、背負式の散粉機。見事にドラフトした薬剤が自らの身体にかかりますが、まぁ、ご老体の身には影響も少ないでしょう^^;
似て非なる「キアゲハ」と「ナミアゲハ」は、前翅の模様で容易に判別できる。「キアゲハ」の幼虫はセリ科の植物を食べ、「ナミアゲハ」は柑橘類の葉を食べて育つ。自然交配することは無いと思われますが、ハンドペアリング(人工交配)は可能なのではないかと思われる。生物の「種」を隔てるひとつの根拠に、交配(種の保存)が上げられる。ダニの世界では性器の大小で「異種」と同定される「種」があるほどですから。(つまり、おチンチンがデカくて…という世界です。)
体色や食文化の違いからも「キアゲハ」と「ナミアゲハ」は別種…さて、人間の場合は、これに宗教上の違いや経済の摩擦があって仲違いしておりますが…同じ「種」なんですけれどねぇ…。

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きゅうり漬け

2019-08-10 05:32:26 | 転職

私は、ベジタリアン?

「マヨネーズを食べているではありませんか?」…ツッコミの必要はありません。貧乏して、お肉が買えないだけですから(ホっとけ!)緑・黄・赤、ナスを入れれば紫も…夏野菜も盛りで、ご近所のスーパーに出品した残りを温野菜でお皿に盛り付けただけでも、この量であります。ちなみに、朝食は、曲がったきゅうりに味噌を付けて、空腹を紛らわせましたけれど(笑)
現在のところ、調味料と光熱費があれば、何とか食ってはいけるようであります。実際には、こんな食生活は送っておりませんが…『夢屋農場長』が着任し、農園の収支が概ねトントン(豚肉食いた~い!)になってまいりました。春先の種苗費や肥料費を稼ぎ出し、あとは儲け(利益)となる訳ですが、意外と米の立て替え払いが大きい。手持ち資金が無いと農業経営は成り立ちません。朝起きて「きゅうり」を収穫出荷し、加工用のナスを収穫し、ヘタを取って出荷し…もうお昼。夏の日盛りを避けてお昼寝し、夕刻にまた「きゅうり」を収穫すると一日が終わってしまいます。ビールを飲んで寝ると、夢の中まで秋採りの「きゅうり」を植えている。ほとんど『きゅうり浸け』の毎日であります。(汗にまみれて収穫していると、そのまま塩漬けが出来るのではないかというような汗…。)


農場長は一大決心をしたのだが…

連日のように「防災行政無線」から、「気象台からの高温注意報」と熱中症予防のお知らせが流れる…お願いだからもう流さないでくれ!暑さが倍増するだけだから。この夏も気合で乗り切ろうと考え、儲けたらエアコンを入れるという決意も崩れ、農場長は、事務室兼出荷調整室と化した『第2サティアン』に「電気」というものを引くことにしました。今までは、太陽光パネルと発電機で対応しておりましたが、さすがに「エアコン」なるものを導入せざるを得ないと判断したものです。原始的な生活から「最低限の健康で文化的な生活」が送れるようになる…従業員『ポン太郎君』の健康管理も農場長の重要な任務なのであります。(が、資金はまた、事業主貸しでありますが…。)「電気の応援団」…個人事業主のお仕事でしょうけれど、強電を扱う会社から派遣された方々…粘土質の乾いた地面に穴を開け、古物のNTT柱をあっという間に立ててしまいました。「〇×さんさぁ~!お盆休みはいつまで?」「来週の金曜日までです!」…ということは、通電は約10日後!!! もう秋風が吹き始める頃であります。「もう少し決断が早ければ…。」あと、10日間は、出荷するきゅうりは『夢屋農場長の汗』で、塩漬けになって届けられることだろう。(がっかり^^;)

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芋掘り

2019-08-09 02:42:17 | 転職

初夏に悩ませた「オモダカ」も小さな花を着け…

言わなくても、書かなくても暑い!第一、空の色が違う!もう1週間もすれば、夜は肌寒くなるとは思うけれど…。きゅうり収穫のお手伝いをし、きゅうりのトンネルに入る8時には、もう全身汗まみれであります。快適に外作業が出来るのは5時から7時頃まで、したがって、葉や茎が枯れ、掘り頃となった「ジャガイモ(男爵)」は、試し掘り後、放置されております。ご近所のスーパーに置けば売れるはずなのに…何で誰も出品しないのかねぇ?出て来るのは、ナスにピーマン、トマト…夏野菜の定番でありますが、それぞれが被ってしまって売れやしない。トマトは、皆さん、小玉、中玉の一品種を袋に入れて販売しておりますが、私は赤いの黄色いの色々取り混ぜて入れて差別化を図り、きゅうりはC級で申し訳無いのですが、デコきゅうりで差別化を図っております。そんな工夫でポツポツ売れてはおりますけれどね。出品者はお年寄りが多いので、掘り取り作業の伴うジャガイモは敬遠しているのでしょうか?
と、言う訳で、さらなる売上向上を目指し、ジャガイモを掘り起こし、「新じゃが」をアピールしましょうか^^;


総ての蛾が、作物を害するとは限らない。

快晴ではあるが大気は不安定で、所により雷に注意…昨日の午後は、猛暑が一転、涼しい風が吹いてきた。遠く米沢方面では雷鳴が轟き、黒い雲に覆われており、間違いなく雨…『吾妻の空カミナリ』と言って、我が在所には雨は降らない。涼しい風が吹く内に、一気にジャガイモを掘り起こす…収納、陰干しは、また明日の作業とすることにして^^; が、芋がデカい!一個400gはあるのではないかと思われる大物が続々と出てまいります。話題性には富んでおりますが、さて、商品となると少々大き過ぎるような気がします。梅雨時の低温は、ジャガイモにとっては好条件と思っていましたが、案の定、種芋は50倍以上に増加しておりますよ。明日、計量してみよう!
さて、早朝の田んぼの見回りで、足元にまとわりつくように飛び回る「シロアヤヒメノメイガ」…良く似た種に「キアヤヒメノメイガ」という種もいますが、『シロ』と断定しております(笑)
結構な数の発生量でありますが、彼らはキク科のコウゾリナやオオバコ科オオバコを食草としているとされ、イネには影響を与えません。そんな訳で『シロ』と断定しておりますが…ああ、ジャガイモはいくらで売れるかなぁ?

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Mr.サマータイム

2019-08-08 05:34:38 | 転職

1978年…コーラスグループが誕生した。

「サーカス」の「Mr.サマータイム」は某化粧品メーカーのCMソングとして流れ、ミリオンセラーを達成いたしました。『夢屋農場長』も青春真っ只中…大学受験に向けて、必死こいて勉強していた夏であります^^;
ふと歌詞を検索したら、女性の心変わりを謳った歌だったのねぇ…それもこれも遠い昔のことで、爽やかなコーラスとは別に、今では猛暑に油混じりの汗を大量に流しております。中学、高校時代は運動のお陰でシックスパックだった腹筋も加齢とともにポッコリお腹に変化し、この夏の農作業で水と油が絞り出された結果、元のシックスパックに元通りと言いたいところですが、お腹を抑えていた皮膚が弛んでいるだけであります。あはは、遠い昔を思い返しても元には戻れない好例でありますよ。


吾と我が身に恋する『でんでん』

早朝の水見で、イネの葉を上る「カタツムリ」…後触覚を思い切り伸ばして、先端の目から見える景色はどんな風景なのだろうなどと、下らないことを考えている。こうしてイネの葉の表面に出てくるまで5分程待っていただろうか?彼女(彼)の行動に付き合うには、「辛坊」という二文字が必要でありますが、生活費を稼ぎ出すためにアクセクと働き、いつの間にか「観察する」という時間を失いかけております。
「サーカス」の「Mr.サマータイム」を思い出しながら、心変わりした相手を考える。きっと、私より良い男だったに違いない!そんな心変わりする女性の心情を推し量るとき…「カタツムリ」は『雌雄同体』なんだよなぁなんて急に思い出す。後触覚の間には、間違いなく「脳神経節」があるのだから、彼の頭なら、女性の心も理解できるのではなかろうか?なんてね。「愛に包まれて…」という歌詞を含む歌は、ざっと270曲ほどあり、ベタな歌詞だと改めて思うのでありますが…おしべに囲まれためしべを見ながら、彼女の思いは何だったのだろうなどと考える夏…猛暑で頭がおかしくなっておりますが(笑)

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お流れ頂戴

2019-08-07 01:53:09 | 転職

「アワヨトウ」に休眠期は無い…。

と言うことで、我が在所である山形県では越冬出来ないとされています。がしかし、ちゃっかり「トウモロコシ」を頂いております。何故居るの?彼(彼女)の母親は、風の吹くまま、気の向くままに風に運ばれて来たに違いない。
出来れば『二番穂』辺りを食べてくれるとありがたいのですが、人間が食べて美味しいと感じる物は、虫たちにも美味しい物であるに違いない。何故かしら商品価値の高い『一番穂』を食べてくれるからありがたい(?)がしかし、虫たちが美味しいと感じて食べている物を、人間が食べて美味しいかと言うと、気色が悪いと言って敬遠されてしまいます。アメリカの農薬会社が、「アワノメイガ」や「アワヨトウ」に効果のあるお薬…残効性が高いとの謳い文句でありますが、私はそういうお薬は使いたくない。虫たちが食べても死なない物は、人間が食べても死なないだろうと「安全」という文字が頭に浮かぶからである。自分が食べる物には農薬(殺虫剤)を使わず、売り物には使うという姿勢も頷けない…自分が食べても安全だという確信があるから、お客様にもお買い上げ頂くのであります。(決して、農薬を使わない訳ではありません。省農薬には心がけています。)


コヤツは、お零れを頂戴しただけです^^;

今時の酒席で「お流れ頂戴」などと、上司の飲んだ杯を頂くのも如何なものか…コミュニケーションとか、日本酒のマナーなどと言われても「汚い!」と感じ始めると、バカバカしいマナーであると考えてしまう。決して新しい人間ではないから、「飲め!」と言われて頂かない訳でもないが、汚い老人の杯を若衆に勧めようとは思わなくなってしまった。ならば、虫が食べたお流れは…加害部分を取り除けば、立派な食ではありますが、売り物には出来ませんわなぁ^^;
昨夜、「タヌキ」が食べ残した「トウモロコシ」を「シロテンハナムグリ」が食しておりました。彼女は、積極的な加害者ではなく、二次的にお流れを頂戴しただけであるのだが、『夢屋農場長』に現行犯逮捕されてしまいました。しかし、判決は「無罪!」夕刻の薄暗がりが広がり始めると、神妙にしていた彼女は、さっさと飛び去ってしまいましたとさ。

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夏休み

2019-08-06 05:18:59 | 転職

西瓜を食べてた夏休み 水まきしたっけ夏休み♪

子どもの頃の夏休みの自由課題で定番だったのが「昆虫採集」…チャバネゴキブリをマチ針で刺して、お菓子箱の標本箱に入れて提出した強者がおりましたが、当時の我が在所では、ゴキブリはレギュラーな生き物ではなく、これはこれで立派な自由研究だったと今頃、再評価しているのですが、その強者は女の子に嫌われた^^;
さて、毎日が夏休みの『夢屋農場長』は、捕虫網を手に田んぼを駆け回る…出穂期の頃に、水田畦畔のイネ科植物に潜む『カスミカメ』が、イネの穂に移り吸汁する。その米粒は黒い斑点を残し、1,000粒(ひと握り)に2粒の斑点米が混入すると2等米の格付けとなってしまいます。(今では、色選機で斑点米を除去することができますが…。)
しかし、本当にカメムシが存在するのか?畦畔を歩きながら網を30回ほど振って、カメムシの発生予察をしているのですが、こんなことをやっているお百姓さんは居ない。カメムシが発生していないのに殺虫剤を撒いても何の意味もないし、昨日、網に掛かった獲物は…小さなアブ2、ドヨウオニグモ3、アシナガグモ2…カメムシは居なかった!保険で薬を散布するのか、防除歴に記載があるから散布するのか…毎年、ラジオからは適正防除を呼びかける放送が流れる。


きれいに食べて行きました…味は合格!

ご近所の『〇×家』では、たぬき。『△□家』では、カラスの食害を受けたトウモロコシ…被害情報を聞きつけ、「たぬき」の攻撃を回避しようと寒冷紗を張り巡らせましたがやられました。もう一番果は出荷したので、食害されてもさほど影響はない…むしろ、食害されない『夢屋農園』のトウモロコシは不味いのかと心配しておりましたが、きれいに5本ほど平らげてくれたので安心?しました。
中途半端な食べ残しがあると腹も立ちますが、見事なほどきれいに平らげてくれたので、ほめてあげる。西瓜やトウモロコシを食べていた夏休み…どこへ行ってしまったんでしょうかねぇ。昨夜『第2サティアン』で灯りを消して耳を澄ませているとコオロギ、ウマオイ、ケラの鳴き声が…微かにキリギリスの鳴き声も聞こえる。もう秋野菜の準備をする季節なんですねぇ…猛暑だけど(笑)

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老害

2019-08-05 05:21:32 | 転職

かわいいんだけれど…慣れないねぇ(笑)

奇妙な同居を始めて1ヶ月が経過しましたが、『ジーコさん♀』一家とは、中々馴染めません。『ジーコさん♀』自体は、餌を強請る時、いわゆる「猫撫で声」で鳴き、身をすり寄せるという『お水の女性』を彷彿させる行動を取る場合もあるのですが、少々餌出しに手間取ると「シャー!」っと威嚇音を発する…まるで、金の無い客を見下すような威嚇であります。『ブチ♂』を欠いた『子猫ちゃんず』も決して『夢屋農場長』に気を許すことはない…孫たちの成長を見守っている好々爺なのに。『シロ♀』は、人間ならば美人になるだろうと確信しているのでありますが、目がキツい…何でかなぁ?なんて観察していたら、目尻に歌舞伎の隈取のようにラインが入っており、吊り上がった目尻をさらに際立たせている…まるで、どこかのオッカーのようだ。つれない女も男心を誘うもの…あ~あ!どうも猫を『お水の女性』を見るかのような気分で観察してしまっている。


日曜日くらい遊び心を満喫して…しかし、農業(笑)

日曜日でもきゅうりの収穫と出荷は休止できません。しかし、『きゅうり部長兼長男ポン太郎君』の動きが鈍い…連日の猛暑で熱中症の兆候が出ているのでは…出荷後、強制休養を命じましたけれど。
『夢屋農場長』は、おバカだから暑さを感じない…そんなことはない。暑いし汗もかく。が、生活費の捻出法を考えていると呑気に熱中症などと言っていられないだけである。遊びは『四角いスイカ』づくり…毎日が夏休みの自由研究をしているようで、仕事と遊びの境界が無いだけである…商売っ気が無い訳ではない(笑)
さて、農場長として、任せきりのきゅうり畑を点検すると、ベト病と思われる斑点葉が止まらない。薬散も考えたのであるが、どうも様子が変である。夕刻の収穫をしながら、病斑のある古い葉を一気に摘葉していると、子蔓、孫蔓が古い葉に遮られて上に伸びられない状態であります…こりゃ~いかんわ!責任感で休出した『ポン太郎君』に古い葉の摘葉を説明した…「いいかい。古い葉が、子蔓の伸びを止めている。俺と同じようなものである。オヤジは、かつては働いたかも知れないが、これからは若い者の時代なんだ。ましてや病気を持っている。こんな老害はさっさと切り捨てるのよ…。」
オヤジなんぞ切り捨て、さっさと前に進め!そんなメッセージが届いたものやら届かぬものやら^^;

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農家飯

2019-08-04 04:52:56 | 転職

宮崎県では有名な「冷やし汁」ですが

山形県置賜地方で「冷や汁」と言えば、しいたけやほたて(高級)を煮戻し、だし汁とともに季節の青菜のお浸しを和えた郷土料理で、見た目もまったく違う物。けれども、夏の暑い盛りに、きゅうりのスライスやシソを刻んで、味噌を冷水で溶いた物をご飯にぶっかける…宮崎県の「冷や汁」に近い食べ物は『百姓飯』として食べて来た。猛暑日で食欲が落ちるなんて言っていられない。体力勝負のお百姓さんは、とにかく食べて体力を維持しなければね^^;
前半戦は、日照不足でナスが稔らず、耐寒性が強いと思われる「梵天丸ナス」の売れ行きが好調で助けられましたが、猛暑日が続き、ここに来て家庭菜園のナスも稔り始めたらしく、パタリと『漬け茄子』が売れなくなりました。しかし、夏休みの子どものおやつ…「とうもろこし」が稔り、こちらは売れ行き好調であります。経営規模の小さな農家が、市場取引を介さない商品を作ろうとすると、多品種を扱うことになりますが、購買意欲の動向に合わせながら出品出来ますし、大きな怪我(不作の回避)もしなくて済みそうであります。


学生時代には耳にしなかった害虫ですが…

『夢屋農場長』が学生時代には、1970年代の代表「ハスモンヨトウ」が猛威を奮っておりましたが、「ランネート」なる殺虫剤が効果を発揮し、次第に被害情報は聞かなくなりました。我が師匠の著書「病気・害虫の診断と防除」(NHK出版)にも登場する「オオタバコガ」は、1994年に西日本で大量発生し、大きな被害を出したようです。したがって、山形では余り耳慣れない害虫ですが、しっかり、トマト「アイコ」に取り付いておりました。
『夢屋農園』の主要換金作物である「きゅうり」や加工用なすの収穫に追われ、雨よけハウス内は雑草が繁茂し、メロンやトマトは子蔓や側枝ではっちゃかめっちゃか…大繁茂であります^^;
子蔓から孫蔓への切り替え作業で、きゅうりの生産量が一時的に減り、いわゆる『獲り疲れ』状態…この夏、逞しく成長した『きゅうり部長兼長男ポン太郎君』だけでも収穫出荷が出来るようになり(生産量が少ないことは、あまり喜ばしいことではないのでありますが…。)ようやく、雨よけハウス内の作物に手を掛けられるようになり、被害に気付いたというお粗末な結果であります。それでも、大量発生というような状態ではない。見つけ次第、捕殺すれば十分な量でありますよ。広範囲な食性を持ち、薬剤耐性も強い虫…これに、ライフサイクルが短い種は、大量発生につながる事例が多いのでありますが…何とかね…『夢屋農園』の行き方(生き方)と同じで強かではありますなぁ^^;

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物々交換

2019-08-03 05:41:24 | 転職

『善助さん』の田んぼでは、遂に「出穂」

わざわざ書かなくても「暑い!」…日本国中、猛暑日で高温注意報…こんな日の農作業は自殺行為であるから、午前中に仕事を一旦切り上げ、夕方5時から作業再開…いや、それでも暑かった^^;
お隣りの田んぼでは出穂期を迎え、『夢屋農園』の「はえぬき」も1週間もすれば出穂を迎えるはずであります。(イネの茎は、幼穂をはらみ、確実に太くなっておりますから。)そんな猛暑の中、加工用のナス、きゅうりを集荷する『羽田くん』が、私用で午前中に集荷したいとのこと。きゅうり出荷を午前中に控え、どうしても出荷が遅れがちな『夢屋農園』に気を遣い、夕方集荷してくれていることは分かっているので「何とか準備する。」と答えたものの、きゅうりの収穫とナスの収穫の二手に分かれての作業…しかし、『きゅうり部長ポン太郎君』は、少しずつ要領が良くなって来た。各作業の動線に無駄が無くなりつつあり、何より顔付きが精悍に、男を感じるようになってきた。きゅうり生産の実績が上がったことで、自信を深めたに違いないと親バカ『夢屋農場長』は考えております。


ようやく収穫した「あまいとうもろこし」ですが…

本日、農場長は歯科診療の日…加齢による歯周病で、歯はボロボロ。若い歯科衛生士さんたちの感覚(買い物嗜好)が知りたくて、毎回、何がしかの農産物の付け届けをしているが(決して、下心はありません。)先週、申し訳ないと思われたのか、先生から「きゅうりを譲って下さい。」と依頼を受けました。(営業という目的は達成できた^^;)ならば農園自慢の「AS級」の秀品を持参しましたが、「さすが立派なきゅうりですね。」とお褒めを頂きました。「来週もお願いします。」とのこと。「へ?先生!こんなに大量(50本)にどうされるんですか?どちらかにお使いですか?」との問い掛けに「従業員に配ります。」とのことであります。市場単価が低下している時期ですから、市場手数料の引かれない庭先販売もありがたい。「承知しました。」と答えたところで、次は何を付け届けするか迷っております。次は、スイカか枝豆か?きゅうりの押し売りも2回程度にしておこう…大体、歯医者の治療費をきゅうりで払うなんて、そろそろねぇ^^;

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