蟋蟀庵便り

山野草、旅、昆虫、日常のつれづれなどに関するミニエッセイ。

あるアメリカの姿――日米の違い

2020年04月25日 | つれづれに

 CaliforniaのOrange Countyに住む娘からメールが来た。ファーストフード店に行った時の印象である。日米の意識・行動の違いが浮き彫りになる。東京は、もうニューヨークの惨状を批判出来ない。日本は、もうアメリカの対応を笑えない。

 「当然今はTo Go(テークアウト)しかやってないけど、ここはもともと大人気店で、平時から食事どきは車の長蛇の列。で、機械越しのオーダーじゃ時間掛かるから、数名の注文聞き係が車の列を廻ってくるのね。マスクじゃ注文復唱聞き取りにくいからと、この写真みたいな対策。顔に注目!
他、カードの受け渡しもしなくていいよう、携帯式のカードリーダーを使ってくれて、お互いにカードに触らずスキャン出来る。(勿論ネットでのオーダーもあり)
 紙袋に入れたバーガーの受け渡しも、うっかり手が触れ合わないよう、紙袋を更に大きなトレイに入れて、お店の窓越しに出してくれて、車からお客さんが紙袋を取り出す。
 お店側はみんなマスクと手袋してるけど、客側がそうとは限らないから、この対応だと働き手も安心だよね。

 食料品もレジのところには大きなプラスティック衝立があって、万が一客がマスクしてなくても大丈夫になってるし、自分のエコバッグは持ち込めないようになったし、食良品はマスクしてない客を拒絶もできるようになったし、ホント色々ちゃんとしてくれてる。
 食料品も、ネットで買って配達して貰えるしね
 アメリカって凄いんだなと、コロナで初めて感じたかもだ!」

 「こっちはもともと薬局でもマスクとか滅多に売ってない国だから、当然今もどこにもなくて。 Home Depotで売ってる埃除けの作業用マスクとか速攻品切れだもんね。

 アメリカって一括りにするとすごく危険そうだけど、感染者の殆どはNY(ニューヨーク)だし、CA(カリフォルニア)もLA(ロサンゼルス)近辺だから、 こっちの方はあまり心配しすぎないで。
 ホントやっぱ土地が広いし、車社会だけあって、Social Distanceを守れないような事がないし、ネットで何でも買えるから、人がいるとこに出なきゃいけないのって、食材買う時だけだよ。 幸い冷蔵庫大きいから、買い物も10日に一度位でいいし。
 レストランやファーストフードの配達も、人に会わずに済むようネットで買って、ドアの外に置いていくシステムだし、To Go(テークアウト)の窓口も人が接触しないよう徹底してるし、 ホントOC(オレンジカウンティ―)だったらよっぽど馬鹿な事しない限り、感染しようがないんじゃないかと思ってしまう。もともと食べ物扱う人は、手袋してる国だから、衛生の徹底は早いし完璧。 こんな方法もあるあるんだ〜って「目から鱗」な感じよ。
 改めて、この辺に住んでいて良かったって思う。

 だから、心配し過ぎないでね。 正直日本の方が怖いから。岡江久美子さんのとことかびっくりだった。 クドカンさんは完治出来て良かった!こっちもトム・ハンクス夫妻は無事完治したし、いいニュースもあるよね。

 収入がない人は大変だけど、コロナ自粛待機期間は光熱費もかなり安くして貰えるし、補助金として数回、払った税金から少し戻されたし… これからもまだ何回か戻ってくるみたい。こういう措置が早いのも、アメリカって凄いなって思うよ」

 多くの言葉は要らないだろう。トランプのような大統領でも、州知事や市長がしっかりしていれば、こうなる。アベのような無能な首相だから、知事や市長には、もっと奮起してもらわなければ。

 昨日、マックにドライブスルーでハンバーガーを買いに行った。さすがアメリカ資本、娘のメール通りの対応が既に出来上がっていた。
 安心感に包まれて食べたダブルチーズバーガーが、一段と美味しく感じられた。
                        (2020年4月:写真:アメリカのファーストフード店員)