今を生きて

　1日、身体とこころを休めた。そして、夕方買い物に出たら、まゆ月がうつくしかった。見ただろうか？

どんなことが通り過ぎていったにしても、そしてどんなことがこれから起ころうとも、今を抱いて生きるしかない　と思った。

　ＴＶで義足のダンサーが「ポジティブな負け組」という言葉を使った。それでもいいではないか。もう、何かと比べるのはやめようよ。しなやかにしなやかに、恐れずに生きてみようよ。

　

　

シンデレラおばさん

　久しぶりに、帰宅時間が12時2分前だった。都内のシニアサッカーのお友達のお宅へお呼ばれをした。おそらくご自宅へ招待されえるのはシニアサッカーの仲間では初めてのことだ。初対面の方もおられた。脈絡のないメンバーのようだったが、話しをしていると共通因数が出てきた。人の集まりとは不思議な縁があるものだ。

　ボランティアの草の根サッカー支援の情報発信をしだして8年以上になる。試行錯誤してなんとか形にはなったが、方針が定まらないこともある。支援してくださる方たちも微妙に変わりつつあるし、シニアサッカーの環境も変わりつつある。しかし、それよりも私自身の変化があるのかもしれない。夢中で走った5年間。そこで交通事故にあった。自分の身体の回復が優先され、それが自分の生活を大事にすることになった。いままで味わうことの出来なかった時間が大切に思えた。網膜はく離がパソコン生活時間を短縮させた。もう1度網膜はく離を起こしたくない　という思いは強かった。そして、いつまで自分が今のように自由に動けるかどうかわからない　と思うようになった。そこから私は無理をしなくなった。何よりも、だれかに心配をかけたくなかった。

　そんな変化を感じたのが今日、招待してくださった方だ。「迷える子羊」状態だと言う。偉そうな記事を書くことよりも、一人のサッカーマンの人生の一片をカメラに収めることのほうが意味ある事に思えた。その写真をうれしそうにバックにしまうときを見るほうが、この仕事をしていてよかった　と思えた。

　12時2分前のシンデレラおばさんは、悩むのだ。私は全てなくしてしまうのではないかと。