空気が冷たくなってくる。そんな時間、ああ、今日はまたなにもできなかったなぁと思う。膝の痛みがよくなったので、二駅先の道の駅に出かけた。電車が10時から14時は1時間に1本になったので不便になった。10分で買い物するか、30分ぐらい電車を待つかになる。後者をとって琵琶湖畔でのんびりした。今日の琵琶湖はうつくしい。もう少しすると白鳥がやってくる。のどかだ。
あさイチで1980年代のファッションなどが若い人にも人気がある話をしていた。右かた上がりの時代、ファッションもそうだし、いろいろな面で余裕があった。30代で家を建てる人(マンションを買う人)も多かったようだし、車も持っていたし、ゴルフに出かけたりして遊ぶことにも熱心だった。会社がつぶれるなどということは考えられないし、お給料は上がるものだし、皆、正社員だった。あの頃のサラリーマンのお小遣いと今とそんなに変わらないようだ。
いい時代だったかもしれない。社内でうん?と思うカップルもあったが、それを非難するでもなかったし、まぁわりとあることね と寛容だったようだ。パソコンもないからメールもない時代(テレックスがあったなぁ)。「待つ」という楽しみがあった時代だ。喫茶店も多く、だからレモンスカッシュやクリームソーダがあった。そう、待ち合わせに遅れるときは、喫茶店に電話して相手を呼び出してもらう時代だ。
ネットでものなど買う時代ではないし、横浜なら横浜のその店に行かないと品物が買えなかった。ボーナス期待で今度は何を買おうとか、ささやかな夢もあったなぁ。
「のびやか」とか「のどかさ」とかいうことが段々消えていった。どうして(一部の人であるが)人を一方通行では見られないのだろうか。どなたかがなくなればお悔やみで気持ちであり、おめでたいことがあればお祝いの気持ちになるのに・・・。「速さと完璧さ」を求めるあまりなのだろうか。
若者たちが1980年代に憧れるのは、おそらく50代、60代の親たちがその思い出をどかに残しておいたからかもしれない。コロナ禍のあと、少しそんな「のびやかさ」がもどるといいなぁ。