明日は何を着ていこうかな?とあたかもデートのように(その年でといわない)考えた。一人で出かけることの多い私には誰かと出かけるということは、とてもうれしい。(かわいそうなおばあさん)本がだ~い好きという教会のお友達と湖北の「いろはにほん箱」古本市へ出かける。曇りの予報が快晴になった。
井上靖の「星と祭」の復刊のときに知り合ったお友達がこの企画をしていることをネットで知った。2年前に「この復刊が終わったら、あの江北(こほく)図書館の仕事をしようと思うの」と話していた。見事にその夢を実現された。江北図書館は明治39年に設立され110年も続く滋賀県内最古の市立図書館だ。
窓がサッシになっていなければ、まさに明治の建物だ。駅から1分の場所にあり、この駐車場で一箱古本市が開催されている。ジャズが流れて、子供たちの声もきぎやか、いい匂いのするカフェも出ている。本大好きの彼女はすぐに本の世界に入り込んでしまった。素敵な絵本が多い!
北国街道の古い町並みの町木之本。早いがところどころ色づき始めている。私の湖北への旅はこの木之本から始まった。ああ、あのときの紅葉の「紅」は永観堂の紅葉の色だったなぁ。
そんなことを思い出しながら、彼女を連れていきたかった駅前の古い食堂へ。年期の入ったアルミの鍋で出てくるカシワの肉の出汁が効いた鍋焼きうどんを食べたかったのだ。今年8月に亡くなったSさんともここで2年前に鍋焼きうどんをたべた・・・。
「あいたくて書房」ほんとうに「あいたくて」だ。もちろんあなたにね。(下の写真は長浜のステンドガラス展)