やりきれなさが残る日だった。そんなマイナスの感情を持って歩いてはいけないとメールも出さずにいた。そんな気分でものを書いてはいけないと思うようになった。
「いのち」という20年以上続いている小さな冊子(2か月おき発行)が出来上がった。その中に「結びの文化」というテーマで特集を続けてきた記事がある。昭和58年に書かれた額田巌さんの本から引用している。その結び(最後)として、神が人間だけに与えてくださった「結びの能力」を捨ててしまいそうだという話だ。便利になった結びの世界について、彼は「速くて完璧なだけが人間の目的でないし、それでたいして得をするわけでもない」という。「結び」には途中でやり直せる柔軟さもあると書いている。
そうだなぁと思う。今日1日、のんびりと完璧の2歩くらい手前で仕事をした。「いったいこれが何の役に立つのか?誰も読んでいないのに・・・」と思うことが多い。自分では一生懸命しているつもりでもね。
昨日もミサの神父様の言葉があった。「たとえば、病院にお見舞いに行く。いいことをしたんですよ。その人は喜んだでしょうけど、わたしは喜ばない。ただ疲れた。喜びを感じないかもしれませんけれども、その時には潜在的に、潜在意識の意味では感じるんです。」と。
そんな日だったなぁ。でも、文句も言わず大きな呼吸をするとね、お腹の底のほうがいっぱいになるんですよ。あなたもそんな日はやってみて。