イギリスの陶芸作家ルーシー・リー展に行く。
国立新美術館、6月28日まで。
250点という大量の展覧会は珍しいのではないか。
恥ずかしながら、バーナード・リーチはその名は知っていたが、これだけの素晴らしい作品群を造ったルーシー・リーについては知らなかった。
それだけに、優美で繊細で、どこまでも日本的な油彩の陶磁器には、驚きかつ感動をした。
場内で上映されている創作する姿を追ったドキュメント映像は、彼女の人となりと芸術を語って余りある。観賞客はこぞって見るべきだ。さぞかし美人だっただろう。
土種と火力と油彩の科学反応の芸術。
彼女の残した、いわば料理で言う ”レシピ”のメモは、この世界を目指す後世の芸術家への偉大な遺産であり、その功績は大きい。
出口で売られていた茶色のコーヒー・カップのレプリカ。2900円。日を経るごとに欲しさの度が増してくる。
果たして、もう一度行って買おうか。