19歳で日本に留学した周恩来。一高、高等師範の受験に落ち、明治大学に通っていた時に、よく食事に寄った店が東京・神田神保町にある。漢陽楼という。オーナーは日本人に変わったが店の名前は昔のまま。
苦学の周恩来が好んで食したのが、『獅子頭』(団子スープ)と豆腐料理であったことは、伝記に詳しい。
獅子頭 周恩来と仲間=店内に飾ってある
実はこの料理、1991年5月に周恩来夫妻の住まいだった中南海の西花庁に招かれた際にご馳走になったことがあった。往時の味がそのまま、周総理縁の料理として特別に接待戴いたのだった。
西花庁
ちなみに、近年は、天津の周恩来記念館の敷地内にある西花庁には、ツアーで行くことができる。入場料15元。こちらは観光用の復元施設である。
何はともあれ、彼の宰相が、祖国の革命の胎動期に、異国の地で食した味を、一度試されるのも悪くはないですぞ。