原 題 : LES SAVEURS DU PALAIS
制 作 国 : フランス
上映時間 :95分
監 督 : クリスチャン・ヴァンサン
楽しい映画である。市井の料理学校の先生が 大統領の料理人に選ばれ、旧習と権威と官僚制と闘いながら、大統領の好きな素朴な料理造りに驀進する物語。
ご多分にもれず、最後は国との戦いに敗れてエリゼ宮を去るまでの一幕。救いは、大統領との心の通じ合い。権力の頂点は孤独の頂点でもある事実。
ミッテラン大統領時代の実話がもとになっているという。エリゼ宮の豪華、その厨房と働き手たち、大いなるフランスの農村風景、見所満載である。
そして、何と言っても次から次に登場するフランス料理の数々。観終われば空腹感。さてフランス料理店に入ってはみたいが、この映画の料理ほどには旨そうに思えず、結局いつもの立ち食い蕎麦。