《 Take the "A" Train 》(動画)
10回目は、デューク・エリントン・オーケストラ。#デューク・エリントン
カウント・ベイシーと並ぶアメリカを代表するジャズ・オーケストラ。ここでは、代名詞ともいうべき「A列車で行こう」を取り上げた。あまたある動画の中でも冒頭の動画が秀逸。
”デューク”は日本語で公爵のこと、”カウント”は、伯爵を指す。建国浅いアメリカ人には、長い歴史のヨーロッパへの憧れがあり、国王や貴族に対しての尊敬の念が強い。で、こうして自ら貴族を呼称したと、ウソかホントか分らない話を、半世紀も前にバンドの先輩から聞いたことがある。
エリントンのデビューから10数年はアメリカの禁酒法時代に重なる。ハーレムの高級クラブ ”コットン・クラブ”での演奏は人気に人気を呼んだ。蠢くギャングとの関係も想像に難くない。
ジャズは後進国アメリカが世界に誇れる数少ない文化。エリントンはまぎれもないその代表選手。作曲家・ピアニスト・バンドリーダーとしても傑出している。
上記WIKIの「エリントン」に紹介されている代表曲はすべて聴いて欲しいと思う。
イラスト:和田誠