著 者 新渡戸稲造
出版社 朝日新聞出版
新書版 294頁 842円
新渡戸稲造のイメージは、屹立した思想家、峻厳な求道者、謹厳実直な教育者。と勝手に思い描いていた。
しかしこれが、世界的ベストセラーの『武士道』から直結したいい加減な像であることを思い知った。
古今の名言・格言・寸言が366日に分けて取り上げられている。
明治天皇の歌を多く見受けるのは、著者の時代のスタンスと言えるか。キリストの文言も所収されているとは意外。
引用断りの無い和歌は自作のものか。
改めて、自身の生き方、心の持ち方、他者への思いなどを顧みるに格好のテキストである。
内容紹介
読むと背筋が伸びる、大正時代の知的大ベストセラー。
100年ほど前の日本の読者は、どんなものを読んでいたのか。
欧米知識人顔負けの格調高い英語で記し、世界的ベストセラーとなった『武士道』。
その後新渡戸は、日本人に向け何を綴ったのか。
「手にとれば一目瞭然だが、珠玉の名言に込められたメッセージは現代の読者に
とってみじんも色褪せていない。ここに日本精神の精髄がある」
(解釈者・山本史郎「おわりに」より)
本書は366日分、新渡戸本人の、
または先人たちの滋味ある言葉、格言、歌が編まれています。
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