太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

電気釜

2011-10-18 11:41:44 | 日記
電気釜、なんていっても、ヤング達にはピンとこないかもしれない。

炊飯器のことなんだけど、我が家には炊飯器じゃなく、電気釜と呼びたいものがある。



ね、これ、どう見ても電気釜。一応、日本製。

もう何年使っているのか、誰も知らない。



スイッチを入れても、この COOK のランプがつかない。

だから、そーっと炊き始めて、そーっと終わる。

この電気釜を見た日本人が、みな口を揃えて言う。

「こんなの昔、家にあったワーーーッ!」


内釜だってペコペコの薄いやつで(飯盒みたい)、テフロン加工なんかしてないから、ご飯がくっつく。

いまどき珍しく、自然におこげもできちゃう。



遊びに来た友人が、持ってきた今風の炊飯器でご飯を炊いてくれた。

同じお米かと思うぐらい、美味しかった。


今風の炊飯器は、一杯売っている。美味しいご飯も食べたい。

何度も買い換えようと思いつつ、でもこれを見ると、買うのをためらってしまう。



時代遅れだけど、とっくにお呼びじゃないのもわかってるけど、

有能で便利な機器が詰まった、このキッチンの片隅でひっそりといきている。


なんだかそれは人間くさくて、そういう人が本当にどこかにいるようで・・・



自然に壊れて使えなくなるまでは、ご飯を炊いてもらおう。



と思いつつ、今日もこびりついた大量のご飯を「ん!もーー!」と文句言い言いこするのである。