人が集まった時に、誰かが夫に、「日本のギャグを教えてよ」と言い、
すかさず夫が言った。
「オッパッピー!」
一瞬その場が静まったのは言うまでもない。
そもそも、ギャグというのは、その言語をわかった人が聞いて初めてわかるもので、
日本語をまるで知らない人が、日本のギャグを知って笑おうというところに無理がある。
「で、どういう意味?」
静寂を破って一人が夫に聞いた。
「知らない」
すると説明を求めて、一斉に私に視線が集まる。
私だって知らない。仮に知っていたとしても、説明したらおもしろさが半減するのがギャグじゃないか。
それに、もうこれは古すぎる。
困った私を救うためか(結果は逆だったが)、夫は次のギャグを飛ばした。
「サーンペイデーース」
日本に住んでいた時、私たちは海外ドラマやヒストリーチャンネルなど以外のテレビ番組を見なかったので、
世間の流行にかなり疎かった。
私たちが流行のものを知るのは、夫の教え子の子供たちを通してであり、
それもかなり流行してから知るので、時期もずれていたし、発信元もわからなかった。
「サーンペイデース」は、ちゃんと手振りを付けて披露した。
みんな、オッパッピーはなかったことにして、これで笑おうと説明を求めた。
「これはね、サンペイという人の自己紹介なんだよ」
「・・・・・」
(で、それのどこがどんなふうにおもしろいの?)とみんなの顔に書いてあった。
「アメリカだって、説明したらおもしろくないこと一杯あるでしょッ!」
せっかく教えてあげたのに、という思いからか、夫がきっぱりと言った。
そうだそうだ、そのとおりだ!
だからもう聞くな。聞かないでくれ。
場の雰囲気が戻ってきたころに、夫が最後にご機嫌で言った。
「シーシー レモン♪♪」
それ、ギャグじゃないし。コマーシャルだし。(懲りないやつ)
誰かがお愛想で薄く笑ってくれたのが悲しかった。
すかさず夫が言った。
「オッパッピー!」
一瞬その場が静まったのは言うまでもない。
そもそも、ギャグというのは、その言語をわかった人が聞いて初めてわかるもので、
日本語をまるで知らない人が、日本のギャグを知って笑おうというところに無理がある。
「で、どういう意味?」
静寂を破って一人が夫に聞いた。
「知らない」
すると説明を求めて、一斉に私に視線が集まる。
私だって知らない。仮に知っていたとしても、説明したらおもしろさが半減するのがギャグじゃないか。
それに、もうこれは古すぎる。
困った私を救うためか(結果は逆だったが)、夫は次のギャグを飛ばした。
「サーンペイデーース」
日本に住んでいた時、私たちは海外ドラマやヒストリーチャンネルなど以外のテレビ番組を見なかったので、
世間の流行にかなり疎かった。
私たちが流行のものを知るのは、夫の教え子の子供たちを通してであり、
それもかなり流行してから知るので、時期もずれていたし、発信元もわからなかった。
「サーンペイデース」は、ちゃんと手振りを付けて披露した。
みんな、オッパッピーはなかったことにして、これで笑おうと説明を求めた。
「これはね、サンペイという人の自己紹介なんだよ」
「・・・・・」
(で、それのどこがどんなふうにおもしろいの?)とみんなの顔に書いてあった。
「アメリカだって、説明したらおもしろくないこと一杯あるでしょッ!」
せっかく教えてあげたのに、という思いからか、夫がきっぱりと言った。
そうだそうだ、そのとおりだ!
だからもう聞くな。聞かないでくれ。
場の雰囲気が戻ってきたころに、夫が最後にご機嫌で言った。
「シーシー レモン♪♪」
それ、ギャグじゃないし。コマーシャルだし。(懲りないやつ)
誰かがお愛想で薄く笑ってくれたのが悲しかった。