太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ギャグ3発

2011-10-23 08:31:17 | 日記
人が集まった時に、誰かが夫に、「日本のギャグを教えてよ」と言い、

すかさず夫が言った。

「オッパッピー!」


一瞬その場が静まったのは言うまでもない。

そもそも、ギャグというのは、その言語をわかった人が聞いて初めてわかるもので、

日本語をまるで知らない人が、日本のギャグを知って笑おうというところに無理がある。



「で、どういう意味?」

静寂を破って一人が夫に聞いた。

「知らない」

すると説明を求めて、一斉に私に視線が集まる。

私だって知らない。仮に知っていたとしても、説明したらおもしろさが半減するのがギャグじゃないか。

それに、もうこれは古すぎる。



困った私を救うためか(結果は逆だったが)、夫は次のギャグを飛ばした。

「サーンペイデーース」



日本に住んでいた時、私たちは海外ドラマやヒストリーチャンネルなど以外のテレビ番組を見なかったので、

世間の流行にかなり疎かった。

私たちが流行のものを知るのは、夫の教え子の子供たちを通してであり、

それもかなり流行してから知るので、時期もずれていたし、発信元もわからなかった。



「サーンペイデース」は、ちゃんと手振りを付けて披露した。

みんな、オッパッピーはなかったことにして、これで笑おうと説明を求めた。

「これはね、サンペイという人の自己紹介なんだよ」

「・・・・・」

(で、それのどこがどんなふうにおもしろいの?)とみんなの顔に書いてあった。



「アメリカだって、説明したらおもしろくないこと一杯あるでしょッ!」

せっかく教えてあげたのに、という思いからか、夫がきっぱりと言った。

そうだそうだ、そのとおりだ!

だからもう聞くな。聞かないでくれ。



場の雰囲気が戻ってきたころに、夫が最後にご機嫌で言った。

「シーシー レモン♪♪」


それ、ギャグじゃないし。コマーシャルだし。(懲りないやつ)

誰かがお愛想で薄く笑ってくれたのが悲しかった。