太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

地球人

2011-10-21 16:51:17 | 日記
「こらっ!NOよ!わんちゃん!NOよっ!」


2階の部屋でアイロンがけをしていたら、女性の声が聞こえた。

小型犬の吠える声も聞こえてくる。

さらっと聞き流して、しばらくしてそれが日本語であることに気づいた。

外国にいて、近所から日本語が聞こえてくるのは、一瞬日本にいるような錯覚に陥る。



庭の柵を隔てて隣りに、ヘレンさんという日本人が住んでいる。

椰子の木が茂っていて、よくは見えないが、向こうも庭になっているようだ。


「わんちゃん」というのは犬の名前で、同じ種類の2匹の犬に「ワン」と「ツー」という名前を付けている。


初めてヘレンに会った時、日本人だとは思わず、英語で話しかけてしまった。

どこの国の人に見えるかといわれてもわからないけれど、間違いなくアジア人なのに、日本人とは違う雰囲気。


両親とも日本人で、父親はマウイで生まれ、母親は大阪の生まれ。

軍で働いていた父親が沖縄にいたときに母親と出会い、結婚し、ヘレンは沖縄で生まれた。

父親は日本人でありながら、日本語が話せない。ヘレンは父親とは英語で、母親とは日本語で話して育った。


というような話を、ヘレンは関西なまりのある流暢な日本語で話してくれた。


ここには、いろんな人種の人達がいる。

デパートの時計売り場で話した女性は、タイ人だった。

シロアリの調査に来てくれた男性はハワイアン。

フィリピンや、インド、韓国や中国、日本、アメリカ本土やヨーロッパ、アフリカなど。

夫の高校時代の友人は、マーシャル諸島から学校に通うためにハワイに来ていたそうだ。



日本では外国人は目立つ。

「ああ、あの外国の人?」なんて個人の特定に使える。

ここでは、誰がガイジンなのかわからない。

だから、相手がどこの国の人なのかということは、だんだん気にならなくなってくる。

言われてみれば、あの人はタイの人だったとかいう程度。



「この近所に他にも日本人の方がおりますよ」

ヘレンがそう言った。

顔だけでは日本人かわからないことが多いし、もうなに人でも関係ないかもね、と私が言うと

ヘレンはけらけらと笑って

「そうやねー、地球人やね。私たち」


いい言葉だなと思った。

肌の色も文化も違っても、同じ地球に住む仲間。

幕末に、坂本竜馬が「藩」ではなく「日本国」として、日本の未来を見据えていたように、

もうボーダーラインはいらないのかもしれない。





チューリップフェスティバル

2011-10-21 13:07:34 | 旅行
2011年4月から6月にかけて、アメリカ本土をロードトリップした際のあれやこれやを、ときどき載せてゆくかも。
(どれだけ続くか自信がない)


シアトルから車で数時間のところにある、 SKAGIT VALLEY TULIP FESTIVAL に行った。

ROOZEN GAARDE という名の花畑。




折りしも、その日が最終日の前日(4月29日)。



この見渡す限りのチューリップが、あさってには全部刈り取られてしまうのだそうだ。

もったいないじゃないか・・・・・

刈った花はどこへゆく・・・・



ムスカリの青とのコントラストが素敵。



寒そうな甥1と夫。  気温13度

雨が降り出しそうだったので、CONNER という近隣の町に行き、

バジルのピザ、クラブケーキ、パニー二などを食べて温まった。


コナーの町。ゴッホの絵に出てきそうな風景。