太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

アロハタワー

2011-10-25 10:01:14 | 日記
アロハタワーで、タヒチのフェスティバルがあった。

6時ごろ、港にたつアロハタワーのある場所から、夕日が空一面を染めていた。






大型客船が停泊していた




そう遠くない昔、このタワーがオアフ島で一番高い建物だったという。


今は、高い高いビルがそびえたち、アロハタワーはすっかり忘れられた場所になりつつある。




このタワーには、レストランやブティックなどのお店がたくさんあって、大きな船がたくさん寄港していた時代は賑わっていたらしい。

今は、半分以上のテナントが空きになっている。

ワイキキからも離れていて、旅行客が来るには不便な立地というのも大きな理由だろう。

開いているレストランはお客で賑わっていたが、みんな地元の人のようだ。






クリスマスには、すべてのお店が閉まってしまうという。

なんとか博の後に残ったパビリオンのように、悲しい感じが漂うこのタワーが私は好きだ。

ワイキキのように混雑していなくて、ゆったり夕日を眺めながらすごせる貴重な場所だったのに。





顔と名前

2011-10-25 09:40:24 | 日記
ショッピングモールやレストランなどで、向こうは私を知っていて、

私はてんで覚えていないという人に出会うことがある。

先方が、「Good see you again」と言えば、ああどこかで会ったのだなとわかり、

あそこかな、いや、あっちかなと忙しく思いを巡らせつつ、私も懐かしいような顔をしてハグをする。



別れたあとで、夫に「あの人誰だっけ?」と聞く。

そこで名前を教えてくれるのだけれども、またすぐに忘れてしまう。



日本人の顔と名前は、それなりにちゃんと覚えられるつもり。

でも、こちらの人の顔と名前が、もう悲しいぐらいに一致しないのである。

頭の中で、顔に名前を貼り付けて、脳にインプットしたつもりが、

1日もたてば、次第に輪郭がぼやけ、水に溶けるように消えてゆく。



先日、アロハタワーのフェスティバルに行った時に、夫の父が誰かと親しそうに話していた。

顔は知っているような気がする。見たことがあると思う。

彼は私の名前を知っていて、嬉しそうにハグをしてくれた。



にこにこしながら話を聞きながら、誰だろう、どこで会ったっけ?と考えていた。

そして、きっとこの前のパーティの時に会ったんじゃないかという結論に達した。


すると彼が

「ごめんね、いつもうちの犬が吠えてうるさいでしょう」

と言った。


(この人は隣りの家のおじさんだッ!)


われながら情けなかった。

うっかり「はじめまして」と言わなくて本当によかった。

いったい、どうしたら顔と名前がばっちり合うのだろう。