太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

3億円

2017-05-07 12:52:54 | 日記
ある映画をみていたら、主人公が3億円を手にする場面があった。

「もし3億円があったら、なにをする?」

しばし二人とも沈黙。


3億円あったら。


家は2年前に建てたばかりだし、気に入っているから必要ない。

車は大衆車だけど大好きだし、高級車が欲しいとは思わない。

仕事も、人とかかわることが好きだから、きっと続ける。

世界中を旅行するのもいいけど、猫達を残してゆくのは寂しいので、行っても10日程度の旅。

ブランドものの服や小物、宝石類にまったく興味がないので、それもいらない。

クルーザーを買っても、船酔いするので意味がない。

どうしても何かに使うとしたら、庭のあいたところにアトリエを建てるか。

お金の行方を確かめられない寄付はしたくないから、確実にわかることで誰かを助けるのもいい。





3億円あっても。

そう、何も今と変わらないじゃないか。




夫の中学からの友達が、本土からハワイに帰省している。

彼は家族で本土に引っ越したので、ハワイ滞在中は友人のMの家に泊まっている。

そのMも夫の友達なのだが、Mの家が超裕福。

太平洋のどこかの島を持っていて、ワイキキの数件のホテルのオーナーでもあり、本土にも膨大な資産をもっている。

Mには兄がいるが、二人とも働いたことがなく、

彼らがすることといえば、資産の管理だけである。

帰省している友達が滞在しているゲストハウスは5億円。

Mはニッサンに乗り、色あせたTシャツを着て、ビーチサンダルで歩き回っているという。

ただ彼は、思いついたらいつでも世界のどこにでも行くことができ、

やらねばならぬことが、たぶん他の人よりも少ない。

Mはそういう家に生まれてラッキーだと思うけれど、MにはMの悩みがあるのだろうし

普通にできることの基準が違うだけで、私もMのようになりたいとは、あまり思わない。

というか、そんな金持ちであることの想像が及ばないだけかもしれない。






それでもなにか考えようよ、3億円の使い道。




「それじゃあ、仕事やめようかなあー」

おそるおそる夫が言う。

「じゃあ私は週に3日ぐらい働いて、あとは絵を描こう」

どちらも使い道ではないし・・・

根っからの貧乏性なのか、欲がないのか。

結局想像上の3億円は宙に浮いたままである。










にほんブログ村 海外生活ブログ 海外移住へにほんブログ村