太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

2017-05-10 07:05:29 | 不思議なはなし
平日の休みに、一人で朝食をすませたあとダイニングテーブルでパソコンを使っていた。

庭に面した窓を背中にして、私は玄関ドアがあるほうに向かって座っている。

庭側の窓から差し込む光が、玄関ドア側の壁を窓の形どおりに明るく照らす。

視界に、その窓から差す光の中を、何かが右から左に動いた影がみえた。

猫達は窓から外を眺めるのが好きなので、猫だと思ったのだが、

猫は2匹とも別の場所にいる。

窓の外を、庭いじりが好きな夫の両親のどちらかが歩いてたとも考えられるけれど、二人とも出かけている。

ドライブウェイの突き当たりにある我が家の庭は、外部のどこにも接しておらず、

よって家人しか庭に入ることがない。




じゃあ、何?




と思ったが、深く掘り下げるのをやめ、忘れることにした。

すると、また同じように何かが横切った。

大きさも、速さも、ちょうど人が歩くように。

私は再び立って、窓の外を見た。

窓の前に立って、左右に歩いてみて、壁に映る影の感じを確認してみる。

さっき見たのとまったく同じ影が、壁に映った。




じゃあ、誰?(何、から誰になっている)




椅子に座ると、またまた影が横切った。

思わず声に出して聞いた。

「誰ですかぁー?」

猫たちにも聞いた。

「あんたたち、見えるんでしょ?」

さっきまで追いかけっこをしていた猫が、

1匹は床にうずくまって、もう1匹は冷蔵庫の上でジッとしている。



子供の頃に読んだ怖い話で、

夜トイレに行く時に、12段あるはずの階段が1段少ない、というのがあって、

私はいったいそれの何が怖いのかわからなかった。

私は夜、階段を使うときにそれを時々思い出すのだが、

こうして何かの気配だけがあるほうが、私はちょっと変な感じがするかもしれない。

ここにずっといる何かなのか、(その辺の話はコチラ

今きた、何かなのか、

通りすがりの何かなのか、

それは人の念なのか、妖精なのか天使なのか。



猫達は再び追いかけっこをして、今は手ごろな箱をみつけて居眠りしている。

どうやらソレはもういないらしい。




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