太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ヤカンと応接間

2017-05-11 07:51:38 | 日記
この家のキッチン用品を買い揃えていたときに、

鍋類と一緒にヤカンを買った。(最近はケトルとかいうらしいが)

数ヵ月後、そのヤカンは1度も使われることなく、寄付した。

お茶を飲むときのお湯は、小鍋で沸かす。

コーヒーは、コーヒーメーカーが作る。

必要だろうと思いこんでいるだけで、実は必要ないものは意外とある。

最初の結婚時代に家を建てた。

限られた広さの中で、間取りをやりくりしていくと、応接間がとれない。

私の実家には、ささやかながら応接間があった。

そこは家族が寛ぐ部屋(これがなぜか四畳半の和室。ぎちぎちになる)とは別で、

ソファなどがおいてあり、実用的ではない高さのテーブルと、みやげ物が収まったカップボードなどがあった。

来客は、そこに招く。

夏休みによく泊まりにいった従兄弟の家にも、8畳ほどの応接間があって

その部屋は、いつも古い織物のような独特の匂いがした。



だから家を建てるにあたり、応接間は必要だろうと思っていたのだが、

ひとつの部屋をゆったりとろうと思うと物理的に無理で、和室も応接間もない家になった。

しかし、いざ生活してみれば、応接間など必要がないことに気づく。

リビングにはソファのかわりにテレビ鑑賞用のリクライニングチェアを2台置いたので、

来客はみんな、ダイニングテーブル。

ちゃんとした応接間に通すような、ちゃんとした客など来たためしはない。


思えば実家にも、まったくたいした客など来なかったのだから、

日当たりがよくて四畳半よりも広い応接間を、家族が居間にすればよかったのにと思う。









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