パパさんＮＡＭＡＳＵ

夫の父が、漬物つくりに凝っている。

３年前に歯科医を引退してから、最初にハマっていたのはヨーグルト作りで、

その次がドイツパン。

歯医者だけあって手先が器用なのか、どれも本格的なのだ。

クランベリーと胡桃が入ったドイツパンなんか、売っているものと変わらないできばえ。

それで今は漬物。

ハワイには、日本と同じ大根と人参のナマスがあって、その名も「ＮＡＭＡＳＵ」。

酸味が強いアメリカのピクルスは苦手だけれど、

甘みのあるナマスの味は舌にやさしい。


夫の父が作るのは、このナマスの味の漬物だ。






写真を撮ろうと思ったらチーズケーキがやってきた、やだもぅーー（思いっきり猫ばか）





これがＮＡＭＡＳＵ。


きゅうりやにんじん、玉ねぎを漬け込んで、ビンのまま煮沸する。

野菜は厚めに切ってあるので歯ごたえもよく、ちょうどいい甘みと酸味で、いくらでも食べられる。

作る先から私が食べ尽くすので、夫の父はますます張り切って作る。


仕事から戻ると、ダイニングテーブルに新しいＮＡＭＡＳＵのビンがふたつ乗っていた。

ありがたいパパさんのナマスである。






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プロテア

新作。

マウイ島の花、プロテア。


ワイキキのギャラリーでは、ぼちぼち売れているのだけれど

ここのところ職場での売り上げが、とんと良くない。

今まではマイクが来る月曜日だけ売っていたのが、

週に２日来るガラスアーティストのヴィッキーが、彼女のガラスと一緒に売ってあげる、

と申し出てくれて、今は週に３日になった。

ヴィッキーの初日に１枚、次に２枚、あるときは３枚売れて、それっきり。

マイクは、なにやかやとうまいことを言って売りつけて（？）くれるのだが、

そのマイクが体調を崩して最近顔をみせない。



数日前、ギャラリーに新作の納品と補充に出かけたら、

ちょうど店に入ってきた二人連れのご婦人が、私の作品を２枚買ってくれた。

「すてきすてき！サインしてくださる？」

ありがたいことだ。


売れたり、売れなかったり、

一喜一憂していたら疲れるだけ。

売れても、売れなくても、私は私の創りたいものをつくるだけ。




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