雨と風の場所

ここ数日、朝晩ぐっと冷え込んで（むろんハワイ的に、だけど）

足呼吸が必要な私が（足呼吸、足エラの記事はコチラ）、ソックスを重ねてはいている有様である。

仕事中は私はノースリーブのユニフォームでちょうどいいが、

ウィンドブレーカーや薄手のダウンジャケットを着ているお客様もいて、

「ハワイなのに寒い、寒い」

と一様に言うのである。



雨と風の吹く場所。



私が住むこのあたりは、そう言われている。

ワイキキや、島の西側の、いつも乾いて太陽が燦々と降り注ぐ気候よりも、

私はこの湿っていて涼しい気候が好きだ。

ひんやりとした偏西風が１日中吹いているこんな日は、雲がすっかり流されて

夜空にみごとな星が現れる。

オリオン座と北斗七星しか知らない自分が残念ではあるけれど、

星ってこんなにあったんだなあと思う。



風が木々を揺らす音がする。

ツイーーーッ

と、フクロウが鳴き、

カォーーーーーン・・・

と黒鳥が寂しげな声で鳴く。

冴え冴えとした月が、部屋の中を明るく照らす。

アラモアナに住んでいる友人が、うちに泊まりにきたとき

友人はなかなか眠れなかったという。

「だって静かすぎて、自分の耳が鳴ってるんじゃないかと気になってさー」

騒音にも、静かさにも、慣れが必要だということなんだろうか。










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