1.ハグが消えた
アメリカ人の中でもとくにハワイの民はハグが好き。
毎日顔を合わせている同僚とも、普通にハグ。
ばったり会えばハグ、じゃあまたね、と言ってはハグ。
ありがとうといってハグ、ご愁傷様といってハグ。
家族とも、おはようでハグ、おやすみでハグ、おかえりでハグ、行ってらっしゃいでハグ。
笑ってハグしとけば、社会生活の大半はうまくいく。
それが、コロナウィルス騒ぎからこっち、すっかり消えた。
ハグの代わりに、肘と肘をくっつけて挨拶する人が増え、私はお辞儀をする。
こういうとき、日本のお辞儀の良さが際立つ。
顎だけひょこひょこ動かすのは美しくないけど、会釈程度のお辞儀は気持ちが伝わると思う。
2.私がほぼ毎日夕食を作っている
今の夫と結婚してから、私はあまり料理をしなくなった。
時間があるほうが自然とやる、というふうになっているので、
帰りが早い夫が食料品の買い物をし、私が帰宅すると、なにかしらが料理されつつある。
夫ができない日本料理だけが、私の分野だ。
日本に住んでいた時からそんな感じだったので、私はそれにすっかり慣れてしまった。
外食好きの義両親も毎日家で食べるので、4人で食卓を囲むようになった。
メインのメニューをあらかじめ相談して、互いに料理を持ち寄って夕食となる。
週末は、普段行くレストランのテイクアウトにする。
3.義両親が、自分たちで家の掃除をしている
自宅待機になってから、週に1度来ていたハウスキーパーが来なくなり
義両親が掃除機を使って掃除をしているのを、私は初めて見た。
ハウスキーパーはプロだけあって、照明の笠の中とか窓の桟、ソファの下まで磨き上げるので、義両親の家はいつもピカピカ。
私たちの住まいは、もちろんハウスキーパーなど頼まないが、プロがやるようにはとても無理。
それでも、仕事をしていたときよりは、かなり家はきれいを保っていると思う。
4.私の背中が柔らかくなった
日本にいた頃から、どのマッサージに行っても、背中の固さに驚かれた。
普通、どんなに固くてもいくらかは指が入る感覚があるのが、私の背中はそれがないという。
人間じゃなくて机を押しているような・・・と言われたこともあるし、内臓大丈夫ですかと心配されたこともある。
幸か不幸か、そうまでなっても私自身は背中の凝りを感じない。
凝りを感じないから、柔らかくなったのもわからない。
が、先日ロミロミに行ったらレイナが、
「え!!!!背中が・・・・・!!!!固くない!!!」と絶句した。
ロミロミに行った話は、次の記事で。
1か月あまり、ストレスなしで過ごした結果、私の背中は柔らかくなったということか。
コロナウィルス騒ぎで、みんなそれぞれに変わったことがあると思う。
仕事の仕方も、生活の仕方も、人との付き合い方も、家族の関係も、食べ方も。
信じていた常識が通用しなくなって、古いやり方を手放さなくては前に進めなくなった。
私でいえば、コロナ以前、週に5日働いていたのを4日にして自分の時間が欲しい
と数か月迷い、いざそうしよう!と決めたにもかかわらず、
やっぱり月に4日分減る収入が惜しくなって、グズグズしていたところにコロナが来た。
週に4日働くどころか、私は何か月も仕事がなくなった。
仕事をしないことで、私はこれ以上緩くなれないぐらい緩くなり、社会復帰できるか不安なほどだ。
収入減になっても、仕事をするストレスには替えられないと思うようになった。
思い切って、このままリタイアしたいぐらいで、私が完全にそう腹をくくれたなら
それでもやっていけるのだと思うけれど、まだそこまでの覚悟はできていない。
ただ、再び働き始めたら、今度こそは1日減らすと決めている。