太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

リセット

2020-05-25 12:14:29 | 日記
日曜日の夕食は、メキシカンだった。

シュートメがチーズエンチラーダを作り、
私がスパニッシュライスを作った。(水とトマト缶を入れて煮るだけのやつ・・)
熟れたアボカドでワカモレを作り、七面鳥のひき肉を使ってタコミートを作った。
夫に出会うまで、メキシカン料理など知らなかったけど、今じゃ好きな料理の一つ。

チェリーのケーキ

シュートメが焼いた、チェリーのケーキ(名前は忘れた)。
甘さが控えめで、かなり美味しかった。



月曜日はメモリアルデーで祭日。
コロナウィルスのため、マジックアイランドでやる恒例のランタンフェスティバル(精霊流し)はキャンセルになった。


卒業シーズンだけれど、卒業式ができない。
昨夜、夫の母校の高校のWEB卒業式を1時間ほどの番組にして放映していたのを、
知り合いがいるわけでもないのに、つい見入ってしまった。
白いコートに白い帽子、スクールカラーの(どの学校にも決まった色がある)緑の
幅広タイを首から下げた生徒たちの
一人一人名前を呼び、その生徒が自宅や海などをバックにポーズをとる。
そのあとで生徒の家族や友人たちが祝福の声援を送るのが映し出される。
それだけなのだが、彼らの笑顔を見ていると、なんだかとっても幸せな気持ちになる。
卒業式をやらなかった、という特別な思い出が、彼らには残るのだな。


メモリアルデーの朝、ビーチに行って帰ってきたら(3連休は毎朝海に行った)ヴィッキーが家にやってきた。
ヴィッキーはグラスアーティストだが、作品を置いているギャラリーはclose、
週に3日店を出していた、私の職場もずっと休みで、
「貯金はほとんど崩してしまったし、ほんとに崖っぷち」
と悲鳴をあげていた。
ボーイフレンドと同居しているので、なんとか生活はできているけれど、
スプラウト(カイワレみたいな)を何種類か育てていて、ファーマーズマーケットで売っているという。
そのスプラウトをたくさん持って来てくれたのだ。

アーティストのインタビューを撮ったギャラリーに、ヴィッキーも作品を置いているので、
インタビューを撮ってきた話をしたら、
「それはおもしろそうだったねー。でも私は断っちゃったのよね」
と言う。
「この先、アートを続けられるか自信ないからさ」
彼女が作るヒューズドグラスの、材料となるガラスは高価で、
今手元にある在庫を使ってしまったら、いつ購入できるか目途がたたない。
私に、何が言えるだろう。
何も言えなくなってしまい、黙ってヴィッキーの手を握った。

スプラウトのお礼に、私が漬けた甘酢漬けと、ゴールデンキウイ6個入りのパックと、
納豆を袋に入れて渡した。
彼女は納豆をピザにのせて食べるのが好きなのだ。


コロナウィルスは、ものすごいパワーで、ものごとをリセットしてしまう。
このリセットが、ヴィッキーにとって最善の、もっと楽しい何かのための
きっかけであることを願ってやまない。