太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ハンカチで鼻をかむ

2020-05-28 12:40:31 | 日記
鼻紙、というくらいで、日本人には少ないと思うが、外国人の多くはハンカチで鼻をかむ。
ハワイはなぜか、ハンカチというものを持っている人が少ないので
あまりそういう場面は見ないのだけど、アメリカ本土に行くと、見かける。
ポケットから出したハンカチで、「ぶー」と鼻をかみ、それをまたポケットにしまう。
あのハンカチは、再び使われるのだろうか。
私は、ハンカチの状態と行方が気になってしまう。

そしてそれは我が家でも起こっている。

夫がシャワーを浴びて、バスタオルで身体を拭きつつ、そのタオルで「ぶー」とやる。
それをまた、タオル掛けにかける。
毎日バスタオルを洗うわけではないので(週に2回)、次もまたそのタオルを使う。
私のタオルと夫のタオルははっきり分かれているからいいようなものの、
それでもその場面を見ると、「うわぁー・・・・」と心で思う。


似たようなことは、ほかにもある。
旅行から戻ったスーツケースを、夫は気軽にベッドの上に置く。
確かにベッドの上に置けば、物を取り出しやすい。
けれど、いろんなところを歩いてきたスーツケースには、雑多なものがくっついているではないか。
ベッドに掛けてあるコンフォートは、ベッドカバー 兼 上掛けであり、
いろんなものがくっついた上掛けを、今夜かけて寝るのだ。
コロナウィルスが蔓延したことで、夫も心を入れ替えていればいいのだけど。


それらのことについて、私は1度は夫に言う。
それでもやり続けるのであれば、もう言わない。
生活にそれほど重要でない、文化の違い、価値観の違いや性格は、放っておくに限る。
それは、最初に結婚してからの30年近くの間に私が学んだことである。



これは過去にも書いたことだけれど、
前の夫が、新聞を読むときに反対側に折ったりするので、新聞紙がバサバサになり、
綴じるときにきれいに端が合わないのでイライラする。
何度言ってもだめで、相手が新聞を読むたびにイライラ、新聞紙を綴じるたびにイライラするのがほとほと嫌になり、
あるとき、おいてある新聞をわざとバサバサにしてみた。
そしてそのまま綴じてみた。
思ったよりも平気で、きれいに綴じる必要なんかなかったんだと気づく。


自分の気に入るように相手を変えるのは、互いにものすごい葛藤や忍耐が必要で、
かつ、ほとんどのところうまくいかない。
よっぽどのこと以外、どうだっていい。

タオルで鼻をかむのを、私は好きじゃない、ということをお知らせしてあればいい。
夫は知っている。
知っているが、なおらない。
「ぱなし」の私は、使った引き出しがほんの少し開いているとか、
瓶の蓋をきっちり閉めないことを、夫に1度だけ指摘されたことがあるのになおらないのと同じ。
タオルで鼻をかんでいる場面を見たら、心の中で「うわー・・」と思うだけ。
スーツケースがベッドの上にあったら、さりげなく何か敷物を下に入れればいいだけ。
自分の心の平安を保つための知恵だと思うのである。