パンデミックでロックダウンしていた時期に、私はYouTubeを見るようになった。
YouTubeの仕組みは、私たちが住む世界に似ていると思う。
ある動画を視聴すると、次回からはその動画のシリーズか、類似した動画が自動的に上がってくる。
お笑いばかり見ていると、お笑いが集まって来て、全体がお笑い系になる。
陰謀論を熱心に見ていると、全体が陰謀論色になってくる。
私たちの住む世界も同じで、
自分がフォーカスしたもので、その人の世界は作られていく。
同じ職場にいて、「ここの人は変な人ばっかり」と思っている人にはそういう職場になり、
「けっこうみんないい人みたい」と思っている人にはそういう職場になる。
巷の噂を信じ、子供を初めて公園に連れてゆく「公園デビュー」で失敗するまいと身構えていると、身構えなければならない状況を作り出し、
「公園デビューって何？」というような人は案外すんなり溶け込めたりする。
（これは私の姉と妹がそうだった）
YouTubeは大好きだが、不安を煽る動画はすっ飛ばす。
それは私が、自分が非常に感化されやすいのを知っているからだ。
「〇〇を食べてはいけない」「〇〇をしないとこうなる」「〇〇に備えよ」
そういう類は全部スルー。
「〇〇を食べるとこんないいことがある」その方がずっといい。
人間て（私って）どうしてわざわざ不安を探しにいくのだろう。
大変なことにならないための防御策を、何も起きていないうちから何とかしようとするあまり、今自分にある幸せをちゃんと感じることができないなんて、
それじゃあ、大変なことにならないための対策をする人生じゃないか。
起きるかどうかわからない大変なことより、今の幸せのほうが大事。
そんな私の今のシアワセ
放っておくと、すぐにネガティブに流れてゆく私。
９９％の幸せの中の、１％の障害物になりえそうなものを探し出して不安になろうとする私。
バッカみたい。気づくたびに修正。
心が楽しくなるものだけ、見よう。
今ある幸せを、しっかりかみしめよう。
今日一日、私は心のYouTubeでどんな楽しい動画を選んで視聴できるだろう。
