懐かしの和食復活シリーズ第3弾(そんなシリーズあったのか)は、
父の会社で事務をしていた頃、春になると社屋にある桜の樹の下で花見をした。
叔母と母と私たち事務員で、大量のおでんと豚汁を作るのが恒例だった。
おでんは前日から叔母が家で仕込んできて、豚汁は朝から会社の給湯室で作る。
そのうち、おでんは老舗のおでん屋で買うようになったが、豚汁だけは毎年作った。
味噌汁は毎日食べるのに、豚汁をつくらなかったのには理由がある。
・夫が里芋を食べないから。
・夫が大根を食べないから。
大根は好きなのに、大根を食べると「おなら」が出るそうで、なるべく食べないようにしているらしい。
・白ネギが高級品だから。
スーパーで買うものの値段を見ないで買う私であっても、日本食材は一応値段を確認する。
白ネギ1本が1000円以上、というのは、さすがに躊躇する。
朝晩が涼しくなって、「豚汁食べたい!」という欲求が湧いてきて、白ネギの代わりにリークを買った。
リーク
これ、白ネギのそっくりさん。
どうやら日本では、このリークが1000円以上するらしいから真逆。
こちらでは数百円で買える。
白ネギよりも癖がなくて、加熱すると甘くなる。
が、白ネギは青い部分も食べるけど、リークは食べられない。繊維が強すぎて嚙み切れないのだ。
可食部は白いところだけとなると、白ネギを買うのと変わらなかったかも、と後になって思う・・・
リークと里芋、大根、ニンジン、豚肉、豆腐。
「おいしい、おいしい」と言って、里芋と大根抜きを夫は喜んで食べたけれど、豚汁の主役は里芋と大根だと信じている私にしてみたら、かなり損していると思うんだけど。