日本の旅番組で、鳴子温泉をやっていた。
渓谷の紅葉が見事で、ここは桃源郷かという美しさ。
この手の番組を見た時、日本に行く機会があったら行ってみたいところを書き留めておくようにしている。
そのメモを取り出して、「鳴子温泉」と書き、はて、それは何県なのかと引き続き番組をみていたら、
Miyagi
だという。
み、みやぎけん？
どこだった？というか、そういう名前の県があった？
思い出そうとする私の脳内の日本地図は、まるで白地図。
フィリピンのシンガポール、としゃあしゃあと言うレベルの世界地図の持ち主。日本地図だってかなり怪しい。
新潟の魚沼も紹介されていたので、きっと上の方なんだろう。
青森でしょ、秋田でしょ、新潟で、太平洋側に福島があるでしょ。
夫が言う。
「Miyagiってどこ？」
「ちょっと！黙ってて！」
ネットで調べればすぐわかるが、できれば自力で思い出したい。
こういう努力をすることで脳が活性化するんだそうだ。（Miyagiがわからん時点でもう脳が危ないんだが）
思いだせないので日本の友人に愚痴ってみた。
『東北だよ、仙台市があるところ』
ア―――――ッ！仙台市！！
知ってる、知ってるよ、仙台市！
大昔、従兄弟が住んでいて、上野から夜行で行ったこともある。
青葉城でしょ、ずんだ餅でしょ、青葉城恋歌 By さとう宗幸でしょ。（古い話なら任せろ）
一気に記憶復活。
あー、よかった。
Miyagiが宮城県という漢字にピタっとはまった瞬間。
こんなことも思い出せなくて落ち込んだ私に友人が言った一言。
『ダイジョブ、ダメじゃない。前しか向いてないからよ、断捨離してんのよ記憶を』
記憶の断捨離・・・・・なんて優しい言い方。
持つべきは友人である。
