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安倍・自民党と小池・希望の党は仲間内の主導権争い、国民の思想・言論の自由奪うファシスト党全体主義政党、結託し独裁体制樹立へバトンリレー

2017-10-09 22:53:08 | 選挙

 騙されて喜ぶ人はいるだろうか。嬉しくなる人はいるだろうか。こんな事を訊くのは野暮な事であるが、恐らくそんな人は少ないだろう。多くの人は騙されたら嫌な思いをするし、腹が立つものだ。だから、「オレオレ詐欺」などには騙されないように心がけるものだ。しかし、最近はそんな形の詐欺行為だけでなく、政治の世界においても「何でもあり」で詐欺行為が横行する事が当たり前になった。詐欺行為を良心の呵責や罪悪感も感じる事なく行うようになった。だから国民は政治家にも政党にも政治団体にも宗教団体にも先ず疑ってみて騙されないようにしなければならない。その詐欺行為の頂点に立つものとしては誰もが否定しないのが安倍自公政権による詐欺政治である。かの政権は憲法の尊重擁護義務を無視し、国会が国権の最高機関である事を認めず 、主権者である国民を隷従させる行為を解散する時点まで一貫して行ったのである

 5年間の政治姿勢のすべてがそうである事は言うまでもないが、直近の詐欺行為としては、国民の多くが森友学園・加計学園問題、陸自日報問題などの疑惑解明を待ち望んだ臨時国会開会で史上初の形での「冒頭解散」した事である。安倍自公政権は国民の意思を公平公正に反映した選挙制度によって成立した政権ではない(一票の格差)にもかかわらず、彼らの理想とするその偏狭な軍事国家体制国民の権利を奪い取り狭める「支配」の仕組み(天皇制大日本帝国)を作り上げる(回帰する)ために、手にした権力と国会の議席数の力を濫用して詐欺手法を駆使し、「国民の安心安全、命と財産を守るため」という「国民第一」と思わせる耳障りの良い言葉を振りまき、実は「安倍自公政権ワールド(ファミリー)第一(もちろんトランプと結託して)」の恣意的な政策(目的)を実現(達成)してきたのである。その手法により築き上げられてきた政治体制(国家体制)は、独裁体制、ファシズム体制であり、自民党憲法改正草案に示されているものであり、この草案を現行憲法と置き換える事により完成するところまで到達したのである。つまり、今回の解散と選挙は憲法改正こそが目的なのである。

 今日の日本はファシズム体制(独裁者による全体主義)とは無縁であると思っている国民が多いようだが、安倍自公政権はすでにほぼファシスト政権そのものに変態しており、自民党公明党はその政権によって組織指導されている政党であるという前提に立たなければ、国民は政治動向の正確な判断は不可能である。政権を批判非難するものは認めず排斥の対象と考えているのである。安倍首相の都議選の街頭演説での言葉「あんな人たちに負けるわけにはいかない」がそれを端的に表している。

 希望の党の小池百合子も正体は安倍氏と同類である。これまでの経歴から判断してももちろん明らかであるが、直近では民進党員の受け入れについての彼女の発言「全員を受け入れる事はさらさらない」に表れている。この発言内容も問題があると考えるが、どのような言葉を使うかがその人の人格を表すものであるが「さらさらない」というその表現が、小池氏が独裁的な傲慢さや自分だけが正しくそれ以外の人を馬鹿にした非民主的な人格の持ち主である事を的確に表しているといえる。また、彼女は党員の思想選別思想統制を行ったがそれは独裁的なファシズム思想に基づくもので「安保法制に反対しない、憲法改正支持といった根幹で一致している事が政党の構成員として必要最低限だ。排除されない事はない。排除する」の発言に表れている。希望の党の綱領には、「立憲主義と民主主義に立脚し、その理念に基づき運営を行う。……」「一、わが国を含め世界で深刻化する社会の分断を包摂する、寛容な改革保守政党を目指す」「六、国民が多様な人生を送ることのできる社会を実現する……」とあるが、綱領自体に矛盾が認められるし、彼女の実態が正反対であり、選挙で大量議席を得るために、美辞麗句のウソを並べ立てた詐欺行為というべきである。立憲主義にも民主主義にも立脚していないし、寛容ではなく多様性も認めていないのである。

 その事は今回の選挙協力連携の姿勢にも表れている。維新の候補が立候補する大阪府内の選挙区とか、無所属での出馬を表明した野田佳彦前首相や岡田克也基民進代表、自由党の小沢一郎代表と玉城デニー幹事長の選挙区では候補の擁立をしていない。公明党が擁立する9つの選挙区にも擁立しない。自民党に対しては、石破氏の鳥取1区や岸田氏の広島1区には擁立しない。しかし、立憲民主党に参加する民進出身者の選挙区には対立候補を立てたのである。 

 安倍自公政権と希望の党は、真の立憲主義に基づいて、安倍政権の疑惑を執拗に追及しようする議員を国会から追い出し、国会において自公政権の政治や政策や手法を監視し追及しようとする主権者である国民の要求を封じるために、そしてあわせて国会議員に対して、政府の政策に反対せず賛同し協力する議員のみで構成される立法府国会の体制(翼賛体制)を樹立しようとしているのである。安倍自公政権と希望の党は、個性も主体性もなく柔軟な思考もできない思考停止に陥ったステレオタイプの国会議員だけで構成される国会を作ろうとしているのである。つまり、敗戦までの大政翼賛会を作ろうとしているのである。そして選挙に際して、国民の信頼が低下しこれ以上使えなくなった安倍に代えて、彼と同類であり人気絶頂の小池氏に希望の党を作らせ、政府追及をやめない民進を解体させ、追及の地盤を失わせ、そのような国会体制の上に、安倍政権よりもさらにファッショ体質の度合いの強い希望の党を新しい牽引勢力として独裁的なファシズム全体主義政権を作り出し日本をファシズム国家に作り変えようとしているのである。この事が「日本をリセットする」という言葉の意味なのである。

 小池百合子代表・希望の党は、国民を選別し分断し、批判対抗する国民を(非国民として)排斥するファシスト政党・全体主義政党なのである。

 ついでながら、このような憲法を否定する政党に政党助成金(交付金)を与える事は法的に禁止しなければならない。主権者である国民はこのような政党の存在を認める事はできない。

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