2017年12月12日、大阪市議会はSF市との姉妹都市に関連する決議案を審議し採決した。市長与党の大阪維新の会は、「友好関係を根底から覆すものだ」として「解消」を主張したが、過半数に届いていないため「否決」、公明・自民両党は、「歴史ある交流関係を、時の主張の判断で断ち切ってしまうのは大きな損失だ」として「継続」を主張したが、こちらも過半数に届いていないため「否決」された。「解消」の主張も、「継続」の主張もどちらも否決されたという事である。
ところが、興味深い決議案がもう一つ提出されており、それは「可決」されたのである。それはどういうものかというと、自民党が提出したものであるが、SF市が慰安婦像を市有化した事について、「看過できない」と批判する内容のものなのである。そして、この案に関して、自民、公明、維新の会の3党がそろって賛成しているのである。この点を見過ごしてはいけないのである。
「看過できない」という意思を別の言葉で表現すれば、「認める事はできない」という事ではないのか。それを行動に表すならば、このままでは「交流を続けられない」「再考してもらいたい」という事になるのではないのか。また、このままでは「解消するぞ」という「圧力」「威嚇」「脅迫」をしているのではないのか。このような意味で、自民公明両党と維新は秘密裏に綿密に結託し、それぞれの役割を決め演じながら、SF市に「再考させる」とい目的を達成しようとしていると考えて間違いないのである。自民公明と維新は同じ「価値観「歴史認識」を持っているという事である。国民は気を抜かず、このような「価値観」「歴史認識」と闘う意思と体制を今後も維持する事が大切なのである。
自民公明両党と維新が、非常に狡猾な連中である事を再確認すべきである。国民はこのような体質の政党に打ち勝つ能力を身に付けなければ、自らの生活を守り抜く事はできない時世となっているという事に、まだ間に合う、早く気づき、一つ一つ潰していかなければならない。