2019年12月27日にNHKは、「北朝鮮のミサイルが北海道沖に落下した」とする情報をインターネットで配信したと発表した。
そして、これについて、ニュース番組や公式サイトで「訓練用の文面で事実とは異なる。視聴者・国民の皆様におわびいたします」と謝罪した。
ところで、この謝罪と称する内容を果たして看過して良いのだろうか。というのはここには、北朝鮮に対するNHKの思想価値観などが露呈しているからである。理由がどうあれ、いわゆる北朝鮮に関して「ウソ」の情報を流した(罪をかぶせた、罪を着せた事になる)わけであるが、その点についての責任の重大さにはまったく何も触れていないからである。我々が身の回りの人間関係で、似たような事をしてしまった場合、何よりも最も謝罪しなければならないのは我々によって「罪をかぶせた」られた人であろう。しかし、それがまったく見られないのである。つまり、NHKにとって、北朝鮮はそんな意識をもって対応しなければならない相手として見做す必要がない国であるという思想価値観が露呈しているといってよい。そしてまた同時に、日本国民に対しては「そのように扱ってよい国である」とする偏向した思想価値観を刷り込んでいるといってよい。このような配信を許容している責任者を処分すべきである。主権者国民はNHKであろうと、手放しで信用してはいけないし、偏向を批判する事により緊張感を持った情報発信をさせるべきである。
(2019年12月30日投稿)