今日は、下高井戸シネマで映画「父と暮らせば」をみてきました。私は去年から、下高井戸シネマ友の会に入ったので、たまにこの映画館で映画を見ます。楽しみにしていた映画でした。もともとは、井上ひさしの芝居がオリジナルで、映画も、出て来る人は、主人公の女性(宮沢りえ)と、原爆で亡くなった父親(原田芳雄)と、彼女に思いを寄せる(実は彼女も思いを寄せる)男性(浅野忠信)、それと同じ図書館に勤める女性の4人くらいしか出てきません。それもほとんどが家の中のシーン。でも、芝居とは違い、その「原爆」のすごさと悲惨さを映像で示しているのです。だから、映画にしたかったのではないかしら。
原田芳雄演じる父親のユーモラスな雰囲気と娘とのやり取りは、笑いもあってとても楽しい。彼女のかたくなな心をなんとかしようと、出てきた幽霊の奮闘ぶりは、なんとも面白い。
そして、何度も何度も泣いてしまう、その戦争体験の彼女のつらさ。
この映画は、世界中でもっともっと上映してほしいです。
原爆、東京大空襲、日本は、兵士だけではなく、市民がたくさん殺されたのです。
こういってはなんですが、9.11のNYテロで大勢の人が殺されたけれど、もっともっと大勢の罪もない市民が、日本ではたくさん殺されたんです、アメリカに。
アメリカは、未だに原爆展をさせてくれないそうです。事実も真実も隠して、何が正義なんでしょうね。
靖国問題もいま、深刻になってきていますが、私がいいたいのは、国家が国民をずっと操作して欺いていたということです。国威掲揚とか、どれだけ国家が靖国神社を利用してきたか、戦時中のそういうことを考えれば、アジア諸国が神経質になるのは当然でしょう。戦後処理もきちんとしていないし、これは国内でもそうだと思います。
母は、敗戦時は18歳だったと思います。真っ先に思ったのは「これで、夜電気つけられるのね!」と喜んだとのこと。
戦争とは、人の暮らしをめちゃくちゃにしてしまうことなんです。今も、イラクで、そして今はウズベキスタンでもそういう状況にあるんです。
人が普通に暮らすこと、そこに住んでいる人たちのことをもっともっと優先して考えてくれたら、そんなに戦争なんてことにならないんじゃないかしら。国家は、国民あってのものなのに・・・。
生きている自分が申し訳ない・・・、こういう思いは、戦後の多くの人たちが感じたものだったかもしれません。事実、私の父は、兵役検査が肺の疾患で不合格になって、同級生がたくさん戦死していく中、いたたまれずに、旧制高校をやめて旋盤工として働いていたそうです。戦後、高校に戻り、最後の旧制帝大を出て、教員になりました。原田芳雄は、本所工業高校での教え子なんです。
原田芳雄演じる父が、みんな死んでしまってはいけないんだ、生き残った者達が伝えなくては、と娘に訴えた思い、これがこの映画のメッセージなのかもしれません。
戦争体験者が、証言者がどんどん減ってきています。歴史をゆがめずに後世に伝えていくこと、それがどんなに重要なことか、世の中が右傾化していく流れの中で痛感します。
この映画を、出来るだけ多くの人にみてもらいたいです。宮沢りえがとても素敵で、いい映画でした。
オフィシャルサイトはこちらです。
原田芳雄演じる父親のユーモラスな雰囲気と娘とのやり取りは、笑いもあってとても楽しい。彼女のかたくなな心をなんとかしようと、出てきた幽霊の奮闘ぶりは、なんとも面白い。
そして、何度も何度も泣いてしまう、その戦争体験の彼女のつらさ。
この映画は、世界中でもっともっと上映してほしいです。
原爆、東京大空襲、日本は、兵士だけではなく、市民がたくさん殺されたのです。
こういってはなんですが、9.11のNYテロで大勢の人が殺されたけれど、もっともっと大勢の罪もない市民が、日本ではたくさん殺されたんです、アメリカに。
アメリカは、未だに原爆展をさせてくれないそうです。事実も真実も隠して、何が正義なんでしょうね。
靖国問題もいま、深刻になってきていますが、私がいいたいのは、国家が国民をずっと操作して欺いていたということです。国威掲揚とか、どれだけ国家が靖国神社を利用してきたか、戦時中のそういうことを考えれば、アジア諸国が神経質になるのは当然でしょう。戦後処理もきちんとしていないし、これは国内でもそうだと思います。
母は、敗戦時は18歳だったと思います。真っ先に思ったのは「これで、夜電気つけられるのね!」と喜んだとのこと。
戦争とは、人の暮らしをめちゃくちゃにしてしまうことなんです。今も、イラクで、そして今はウズベキスタンでもそういう状況にあるんです。
人が普通に暮らすこと、そこに住んでいる人たちのことをもっともっと優先して考えてくれたら、そんなに戦争なんてことにならないんじゃないかしら。国家は、国民あってのものなのに・・・。
生きている自分が申し訳ない・・・、こういう思いは、戦後の多くの人たちが感じたものだったかもしれません。事実、私の父は、兵役検査が肺の疾患で不合格になって、同級生がたくさん戦死していく中、いたたまれずに、旧制高校をやめて旋盤工として働いていたそうです。戦後、高校に戻り、最後の旧制帝大を出て、教員になりました。原田芳雄は、本所工業高校での教え子なんです。
原田芳雄演じる父が、みんな死んでしまってはいけないんだ、生き残った者達が伝えなくては、と娘に訴えた思い、これがこの映画のメッセージなのかもしれません。
戦争体験者が、証言者がどんどん減ってきています。歴史をゆがめずに後世に伝えていくこと、それがどんなに重要なことか、世の中が右傾化していく流れの中で痛感します。
この映画を、出来るだけ多くの人にみてもらいたいです。宮沢りえがとても素敵で、いい映画でした。
オフィシャルサイトはこちらです。