ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

フィリピンで旧日本兵?

2005年05月27日 18時53分15秒 | 社会
 戦後60年もたっているのに、フィリピンで旧日本兵が数名、生存しているというニュースがありました。横井さん、小野田さんが発見されたのもかなり前でしたよね。
 未だに戦後は終わっていないんです。きっと、80歳から90歳の年齢でしょうか。長い間、本当にすごいですね。

 今朝、ベトナム戦争の番組がありました。戦後30年、いまだに枯葉剤の後遺症など、いろんな問題を抱えています。アメリカは何の補償もしないそうです(ひどい!!)。
 それでも、ベトナムで戦争を知らない世代が増えているとのこと。日本はもっと悲惨でしょう。だいたい、アメリカと戦争したことすらしらない若い世代がほとんど。そして最近の中国との問題。また、国会議員の不用意な発言がありましたね。

 昨日の夕刊に慶応大学教授、金子勝氏の論評が載っていました。「敗北のナショナリズム」と題した文章の中で、そうよ、そうよ!と同感したのがコレ。
 岡部直明「日中は仏独に何を学ぶか」の中での「たとえば、仮にドイツのシュレーダー首相がナチス患部の墓参りをすれば、EUにおいて彼の政治生命は絶たれるだろう」として、日本の保守派にそういう国際感覚が欠けているとの指摘。本当にその通り!

 これからだってずっと外交問題はかなり神経使う事態ばかりなのに、こういう政治で本当にいいのかしらね。まず、太平洋戦争の授業でも政治家は受けたほうがいいのでは??

 私は、国歌を強制的に歌わされるのは抵抗を感じます。愛国心は、強制して身につくことではないでしょう。せめて、これからの日本をよくしていかない限り、誰も愛国心を持たなくなるのでは?どれだけの人間が「天皇陛下万歳」といって命を落としていったか、もっと国として反省してほしいです。60年の歳月は、フィリピンの旧日本兵にとっては、まだ戦争中なのかもしれません。

 東京裁判が無効なんて、よくもまあ、言ってくれたよね。

 谷川俊太郎の歌詞に武満徹が曲をつけた「死んだ男の残したものは」という反戦歌、これはベトナム戦争反対運動の中で生まれた歌だそうです。この歌をもっと世界中で流したいですね。数ヶ月前、「ミューズの楽譜」という番組で、夏木マリがジャス風にアレンジしてうたっていました。彼女の歌もよかった・・・。

 私は戦争が嫌い、暴力が嫌い。本当は、喧嘩は大嫌い。でも、よく夫婦喧嘩してしまいます。

 


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作曲

2005年05月27日 00時41分06秒 | 音楽
もう、昨夜になってしまいましたが、フィリアホールでザハール・ブロンのコンサートを聴いてきました。彼は、樫本大進やその他多くの有名若手ヴァイオリニストの師匠でもあるので、興味がありました。
ピアニストは日本人の福島有里江、チェロは息子のダニエル・ブロン。
プログラムは、シュニトケの「古い様式による組曲」、ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第2番、休憩を挟んでジンディングの組曲、サン・サーンスのハバネラ、ブラームスのピアノ三重奏曲第1番でした。

シュニトケの曲は割と面白かったです。そして、ショスタコーヴィチは出だしが、チェロのフラジオレットというかなり難しい曲、若い息子さんはがんばっていたと思います。休憩のときには、チェロがなーという声が聞こえましたが、若いんだから大目に見てあげればいいのにと思いました。ショスタコは、けっこう面白いです。
ピアノは、ちょっと繊細さに欠ける気がしましたが、無難なところでしょうか。
ブロンのテクニックはさすがでした。でも、合奏団の先生の奥さんが、「ちょっと下品よね」と言っていたのを思い出しました。確かに、ハンガリー人だけあって、テクニックはすごいです。うまいんですよ。でも、品のよさというのは、どうかと思いました。
ただ、この気品ある演奏というのは、それではたとえば誰の演奏なのかというと、日本人ヴァイオリニストの名前を思い浮かべることはできません。シトコベツキもクレメルも確かに天才だしうまいけれど、品となるとどうかしら・・・。一人だけ当てはまるのは、ムローヴァですか・・・。

休憩後の、ノルウェーのジンディングという作曲家の組曲、これには驚きました。どう見ても、バッハのパロディなんですよ。はっきりと、ヴィラ・ロボスのように「ブラジル風バッハ」とかタイトルをつければいいのに、「ノルウェー風バッハ」とかって。なんとも、これって、オリジナルの作曲としていいのか、疑問でした。ショスタコもパロディは得意でした。でも、彼のオリジナリティーは確かにある。ジンディングは、何か、絵画で行ったら模写を見せられたように、演奏はテクニックもすごいしよかったのですが、作曲が納得できなくて、私は他の聴衆のようには拍手できませんでした。なんか、おかしい・・・。

そう考えると、作曲というのも、きちんと個性があって訴えるものがあってオリジナルであるというのは、本当に大変なことなのでしょうか。いろいろ、考えてしまいました。

ダニエル君、若いんだから、これからがんばってほしいですね。ハンサムだし。でも、キット、年をとるとお父さんそっくりになるのかなーーー!?
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