ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

チャペックの猫

2005年10月15日 11時04分03秒 | 読書

 今朝の朝刊に釘付け!朝日新聞のBeの赤いほうの1面の写真には、かわいい猫が写っていました。なんでも、「チャペックが晩年を過ごした別荘。飼っていた猫の子孫がいまもすみ着いている」との説明に、奥には確かに別荘の建物、手前には何か話し掛けているような黒猫(胸と足が白)。その表情がなんともかわいくて・・・。カレル・チャペックが飼っていた猫とは、ブドレンカのことかしら?彼の犬はとても有名な、ダーシェンカ。そういえば、昔、夫が読めといって買ってきたチャペックの「犬と猫のお話」があったはず・・・。と、1ヶ月くらい前に、本棚と天井の間の緩衝材にと、ダンボールと文庫本でせっせと詰めていたその中にあったような。夫が出勤の土曜日、朝っぱらから、ごそごそと彼の部屋と本棚の上と、その本を見つけていました。
 夫の部屋には、ばかばかしいほどの本が置いてあり、緩衝材に私が少し借りているのすらわからないような・・・。彼は「晩年に読むんだ」と、全集モノの文庫本をよく買いあさっていますが、そんなに長い晩年なのでしょうか。
 本は、見るとついつい、引き込まれてしまいます。買って忘れていた本もあるし、よし、これから読もう!と思い立つ本もいくつも出てきました。そういえば、チャペックのほかの本で、父が持っていたのでしょうか、かなり古い版の「山椒魚戦争」がありました。この前、暇に任せて衛星放送を見ていたら、読書の番組で、この山椒魚戦争をテーマにしていたんです。
 チャペックはチェコ人で新聞記者だったそうです。チェコはピルゼンビールで有名な、ビールの宝庫なんですよ。あちこち、ビールを飲める店(なんて言いましたっけ?)小さなビアホールみたいなのがあるんです。プラハに行ったとき、入りたかったのですが、残念・・(その素敵なレストランの写真です)。ホテルでビール飲んで我慢しました。
 チャペックは、48歳で亡くなっているんです。私は今年の誕生日でその年になります。意外と短い人生だったことに驚きました。チェコは政治的に難しい歴史を歩んできたため、庶民は皮肉の混じったジョークで憂さを晴らしてきたそうな。そのため、新聞記者のチャペックも、文章はかなりうまかったんでしょう。彼のエッセイ、読んでみます。
 今の日本も、政治的に、難しい状況ですよね。思いっきり皮肉も言いたくなります。

コメント
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