犬は、社会性を持った動物です。グループの中で優劣を判断して行動するのだから、普段おとなしいといっても、それは大人の人間に対してだけだと思います。
大型犬2匹にかみ殺された4歳の坊や。彼は、社会性があったかどうか・・。4歳で相手が大きければ恐ろしくて泣くでしょう。その泣き声に反応して、人間だと犬たちは思わなくて本能がむき出しになったのかもしれません。
ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟の話に、猟犬を使って人間のこどもを殺させる話があったような気がします。
一概に犬が悪いとか飼い主が悪いとはいえないのではないでしょうか。庭全体が檻のような状態だったわけですから、そこに4歳の子ども、普段は見たこともない子どもが入ってきたら、予測できない自体になっても犬を責めるわけにはいかないでしょう。保健所に収監されたあの由緒正しい犬2匹はこれからどうなるのでしょうか?
もちろん、4歳の自己責任ではありません。
保護責任、唯一責められるとすれば、それではないでしょうか?
どうして、予測して絶対に近づけさせないようにしなかったのか・・。4歳の子どもですよ。始めてみる大型犬と、相当な才能がない限り、初対面でてなづけるわけないじゃないですか。
子どもは好奇心旺盛です。どこへでも勝手に行ってしまいます。
今回の事故、犬と飼い主に責任はないと思います。管理するということはどういうことか、もう取り返しがつかないけれど、悔やんでも悔やみきれませんよ。悪夢だった、もう一度時間を戻してほしいと誰もが願う事故でした。