原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

“go home!”と叫ぶべき“コロナ感染”拡大時期に「GoToキャンペーン」とは何事か!!

2020年07月14日 | 時事論評
 本日、青森県むつ氏の市長が、「感染拡大すれば“人災”に」と銘打つ GoToに懸念を呈する宣言 を発表した。


 今回の“コロナ禍”下に於いては、春先から若き地方自治体長たちの勇敢な言動が際立っている。

 その最たる人物が、大阪府知事の吉村氏であろう。
 私は特に“憲法論議”に於いて、「日本維新の会」に対しては肯定的立場ではない。
 その身にして、この“コロナ禍”下の吉村知事の研ぎ澄まされた言動力には感動させられてばかりだ。
 この吉村氏、何と23歳の若さで司法試験に合格し、若き頃より訴訟を連発するとの頭脳と凄腕の持ち主のようだ。
 とにかく、表情ひとつとっても隙が一切無い。 府トップの立場にして、存分にリーダーシップ力を発揮する姿をメディアを通して見るに付け、その手腕に感激させられたものだ。


 そして昨日は、青森県むつ市の宮下市長が、我が胸が空く発言をしてくれた。
 以下に、その発言内容を引用しよう。

 青森県むつ市の宮下宗一郎市長は13日、新型コロナウイルスの感染が首都圏などで再び拡大している現状について、状況次第では市の観光施設などを再び閉鎖する方針を記者会見で明らかにした。 下北の町村にも同様の対応を呼びかけたいという。
 下北地方で新型コロナウイルスの感染者に対応できる病床は、むつ総合病院の4床だけ。 今月下旬から予定されている国や県の「Go Toトラベルキャンペーン」などで人が訪れ、感染が地元で拡大することがあれば「今まで我慢してきたことが水泡に帰す。 今までは天災だと言っていられたが、そうなればもう人災になる」と述べた。 「政治や行政が国民、県民の命や健康をないがしろにしてはいけない。経済は大事だが、経済を回す方法はいくらでもある」として、観光施設を含めた市施設の閉鎖を検討する方針を示した。

 (以上、むつ市長の発言を引用させていただいた。)



 私見に入ろう。

 都内や近県では夜の街に限らず、ここのところ病院や保育所、学校等々でクラスターが発生し、各都県で過去最高のコロナ感染者を出すに至っている。

 そんな折に、発表されたのが「Go To キャンペーン」だ。

 発案者である政府やそれに従う旅行団体等々の“感覚の麻痺”、“間抜けさ”加減の程が空恐ろしい。😱 
 ただ多少救われるのは、このキャンペーンに関しては発案者のみがはしゃいでいるだけの話で、市民側は冷静だとの情報もある事実だ。

 確かにそうであろう。
 この旅好きの私ですら、公共交通機関(飛行機・列車等々)を利用して遠方まで出かけることを想像しただけで恐怖感に苛まれ、高熱が出そうな感覚だ。
 いつも旅のお供をしてくれる娘にも重々言ってある。 「しばらくは“コロナ禍”が続くため、到底旅には出れない。 せいぜい空いている電車を利用して“葛西臨海水族園”か、徒歩で映画館にでも行こう。」 (ええ、また行くの? アンタも好きねえ、って??)😜 


 別情報だが、どうやら安倍政権は小池都知事と結託して、どうしても来夏には東京五輪を開催せんと目論んでいるようだ。 
 そのために、海外からの航空便利用を今後緩和すると発言している。 
 それ程までに、2020東京五輪こそが安倍氏の“夢”だったのだろうか?? 

 その安倍氏の“歪んだ夢”に同調している(あるいは安倍政権の圧力下にある)NHKが、ここのところ“新型コロナ感染拡大”に関するニュース報道を控えている、との悪い噂も飛んでいる。
 実際本日のNHKニュース報道内では、今現在までに一切“コロナ禍”に関する報道が無い。
 
 そして、どおりで今現在リビングルームでエッセイを綴っている背景のバルコニー上空で、羽田便の航空機が次々と羽田空港目指して低空飛行している模様だ。😨 

 今回の都知事選で、政府と結託している小池氏を如何なる都民が選んだんだ!??
 との怒りがまた爆発しそうだが。


 とにもかくにも都民・国民がこの“新型コロナ感染再発”事態を我が事として捉え、“Go To キャンペーン”に対し冷静に行動することに期待したいものだ。