原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

2020東京五輪、早急に“2021夏開催中止”を発表するべき!

2020年07月24日 | 時事論評
 冒頭から、先程見たネット情報を引用しよう。


 新型コロナウイルスの影響で来夏に延期された東京五輪・パラリンピック。 その成否は安倍晋三首相の命運を握る。 政府は、大会を簡素化するなど懸命に開催を目指すが、当初期待した経済効果は望み薄。 新型コロナの感染が再拡大するリスクも伴い、中止に追い込まれれば打撃は計り知れない。 自民党総裁としての任期満了が来年9月に迫る中、首相がレガシー(政治的遺産)と期待した「祭典」は、衆院解散・総選挙の戦略をも左右する。
  ◇オプション提示
 「もう一度、世界の中で日本が上昇していく、伸びていくという、モメンタム(勢い)をつくりたい」。 首相は6月20日のインターネット番組で、高度経済成長の象徴となった前回1964年の東京五輪を引き合いに、今回の五輪を成功に導く決意を強調した。
 だが、新型コロナの感染は収束が見通せず、政権内には危機感が漂う。 3月に1年延期を決めた際、「完全な形」での開催を公言した首相が、簡素化する方針に転じたのも中止を是が非でも回避するためだ。
 簡素化を主導したのは2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(元首相)。 森氏は6月中旬、政府関係者に電話で「このままだと中止に追い込まれる可能性がある。(国際オリンピック委員会に)足元を見られるから、いろいろオプションを先んじて提示しておく」と説明した。
  ◇「無観客でも」
 新型コロナの影響で外国人観光客らの需要は激減。 五輪の経済波及効果が想定よりも減るのは避けられない。 それでも、首相に近い自民党幹部は「無観客でも絶対にやるべきだ。 インバウンド(訪日外国人)激減はしょうがない」と語る。 五輪担当相経験者も「覚悟の問題だ」と同調した。
 政権幹部は「コロナを完全に抑え込んで開催するのは無理だ。『ウィズコロナ』の五輪運営を目指す」と強調。 開会式をめぐり「大勢で入場行進するのではなく、(各国・地域の)代表者1人に絞ることも考えられる」との奇策も披露した。
 その一方で、外国選手団らの入国による感染拡大の懸念も消えない。想定外の「コロナ五輪」に、政府関係者は「もう経済の起爆剤にならない。 感染対策の負担ばかりだ」とため息をつく。 しかし、政権は「中止ならレームダック(死に体)になる」(自民党幹部)ことを警戒し、「開催ありき」の姿勢を堅持する。
  ◇くすぶる年内解散
 ただ、水面下では「中止やむなし」との空気も広がる。 自民党ベテランは「五輪はできないだろう」と指摘。 開催可否を最終判断する時期は来年3月ごろとされているが、新型コロナの「第2波」やワクチン開発の遅れによって、中止の流れが一気に加速する可能性もある。
 五輪の中止が避けられない場合、首相の選択肢として(1)決定前の衆院解散・総選挙(2)内閣総辞職―が、政府・与党内では取り沙汰されている。
 閣僚経験者の一人は、開催が危うくなることを見越し、「年内解散はあると思う」と語った。衆院選で勝利すれば、たとえ五輪が中止になっても、政権の求心力を維持できるとの見立てだ。
 これに対し、政府関係者は「五輪が開催できなければ内閣総辞職した方がいい」と言い切り、こう続ける。 「五輪がなくなれば、政権はこの先の目標が何もなくなる。そんな状況で政権を続けるのはあまりに無残だ」。

 (以上、今朝見たネット情報を引用したもの。)



 私見に入ろう。

 “ウィズコロナ”の2021東京五輪開催だと!??
 安倍政権が“ウィズコロナ”でぶっ潰れるのは好きになさればよいが、“ウィズコロナ五輪”に国民や諸外国人民を巻き込む事態など常識的に考察してあり得ない!

 上記ネット情報内にも書かれているではないか!
 「(このまま2021五輪を無理矢理開催しても)当初期待した経済効果は望み薄。 新型コロナ感染が再拡大するリスクも…」と。
 それが分かっていながら、何故そこまで五輪に執着するのだ!??
 “コロナ禍”にもかかわらず“経済活性化”にこだわるならば、国や都は即刻“2021五輪中止”から事を始めるべきではないのか?

 確かに、既に選出されている選手の胸の内を思うに忍びないものはある。 ただ、こういう不運とは五輪に限らず世に発生するものだろう。
 戦争の勃発などその究極の事態であろう。 
 1960年代には学生紛争の激化で「東大入試が中止」との年があった。 ちょうどその年にその不運に直面し、やむなく早稲田政経へ入学した人物と後に知り合ったが、その方は後に大企業の役員となられている。
 五輪の事例を挙げると、1980年モスクワ五輪に西側国家が不参加を決定したとの不運もあった。 その時も世界規模で大勢の“幻の五輪選手”が無念の涙を流した。


 “コロナ禍”が世界中を恐怖に陥れてから、既に半年以上の月日が流れている。
 現在“第二波”の真っ最中だが、これ、経済活性化政策を執っているとの理由が大きく、しばらく“収束”は望めないであろう。
 まさに、“五輪”どころの騒ぎではない。 今後、第三波、第四波と“コロナ禍”はますます世界中で規模を増強していくことであろう。

 そんな中、どうしても“経済活性化政策”を続行すると言うのならば、「五輪中止」こそを早急に発表するべきだ!
 世論調査でも、「五輪中止」派が現在圧倒的多数となっている。 それ、やりたいのは今となってはこの世で安倍さんだけだろう??

 人の命の重さに鑑みて、ここはどうか早急に「五輪中止」の判断・発表を!!