(冒頭写真は、我が“還暦祝い”に自分で編集して作成した「還暦祝いフォトブック」より抜粋したもの。)
還暦を5年前に通り過ぎて、今更何故「還暦」を語らんとしているのかと言えば。
昨日朝日新聞2020.07.04付別刷「be」内に、作家・朝倉かすみ氏が、自らの還暦に関して綴った手記を読んだが故だ。
これに関しては、後に紹介するとして。
我が「還暦祝いフォトブック」より、少し写真を掲載させていただこう。

ああ、そうだった。 この頃私は自宅バルコニーにて転び、左鎖骨及び右手首を同時骨折し、全治2ヶ月の重傷を負った。 我が「還暦」を語るに一番ふさわしいマイナーな出来事だったかもしれない。


横浜にて。
本日久しぶりにこのフォトブックを引っ張り出したのだが、自分で驚くに、顔の色艶がいいこと!?!
今でもあの頃とさほど変化が無いと勘違いしていたが、年月の経過とはやはり残酷だ… 今現在こんなドアップの写真集を作ろうとて、実行不能の身になり果てている事実を実感させられる。 5年の月日とはそれ程の重みがあるものだ…
ただ、嬉しいこともある。 秋に誕生日を迎えると我が公的年金が増える!
これが楽しみで楽しみで!! “コロナ禍”さえ過ぎ去ってくれたなら、またエンジョイの日々が戻って来る予定だが……
さて、それでは、作家・朝倉かすみ氏による「習慣を見直す」との手記を途中略しつつ紹介しながら、我が5年前の還暦時代を振り返ってみよう。 ( )内は我が感想。
来る8月、60歳になる。 俗に言う還暦である。 え、こないだ成人式だったのに、と時の流れの速さに本気で驚く。
(へえ、そうなんだ。 原左都子など20代前半に単身上京して以降長き独身時代を謳歌したせいか、それから還暦までの年月の充実期間を、十二分に堪能してきたと言えよう。)
なるべく快適に過ごしたい。 それが老年期を迎えるにあたっての目標だ。 私の夢見る快適は、すべてにおいて簡素であるということで、2年前から習慣の見直しを始めている。
(そうか、そう言われてみると、原左都子の場合は娘のサリバン業が老後に至っても続くせいか、還暦だからといって特段の変化は無かったなあ。)
オンラインゲームをやめられた事で自信と勢いがつき、自宅での飲酒もやめられた。 嗜癖しやすい傾向にある私は、好きでもないのにお酒をただ酔っ払うために毎日一生懸命飲み、しばしば嘔吐していた。 やめられて本当によかった。
(それは大変な思いをしましたね! 還暦をきっかけに酒をやめることが出来たのは命拾いだったことでしょう。 元々アルコールに弱い体質だったようですが、よくぞまあ、還暦まで無理して飲んだものです。 お酒はやはり“好きで飲みたい”ものです。)
そして去年、ついに煙草をやめた。 1日に一箱から三箱吸っていた煙草。 禁煙外来に通っても高価な禁煙グッズを用いてもやめられなかったのが、フッとやめられた。
(原左都子も以前は煙草を吸った時期があったが、あれは単に“カッコつけて”いただけだったと振り返る。 娘を妊娠した途端、煙草も酒も気持ち悪くなり自然に身体が受け付けなくなった。 あっとっと、酒に関しては娘2歳頃から復活したかなあ。😝 )
困ったのは寛ぎ方だった。 煙草無しでどうやってリラックスすればよいかが分からなくなっていた。 うまいこと集中しさえすれば煙草はいらない。
(原左都子の場合、“寛ぎ”とは無縁の人生を歩んでいるように振り返る。 いつも突っ走っているのが我が気性に合っていると言うのか。 時間が余ることを好まないところがある。 だから今もこうやって、テーマを見つけてエッセイを綴っている。)
そこで甘い物を食べるようになった。 おやつはしょっぱいものをメインにしていたので、甘い物には特別感があった。 食べるとまことにゆったりと、よい心持ちになれた。
(原左都子が還暦を過ぎ5年が経過しようとしている今現在、我が体型維持にこだわり続けている私としては。 このテーマに関しては完璧な日々を送っていると言えよう。 酒は飲みたいが、おやつは一切要らないなあ。 たまに例えば義母の施設を訪ね、おやつを出されると困惑する。 「間食はしない主義です!」と訴えても、「遠慮せずに食べなさい」と言われてしまっては「では持ち帰っていいですか?」と応え、そうしている。)
そんな折のコロナ禍である。 自粛ムードのストレスか、ゲーム、飲酒、煙草をやめたストレスか、甘い物の摂取量が飛躍的に増えた。
今現在、わたしは今、食生活の見直しを迫られている。
(以上、朝日新聞記事より一部を引用したもの。)
最後に、原左都子の感想を述べさせて頂こう。
作家・朝倉かすみ氏の著書を一切読んだ経験が無ければ、今後も読みたいとの思いが皆無の立場にして、我がエッセイに取り上げさせていただいたことをお詫び申し上げるべきだろう。
それにしても朝日新聞も、この手の記事を公開するのだねえ。
いえいえ一時楽しませてもらえた事には間違いないし、こうやって我がエッセイ集の題材にも取り上げた事実にも感謝するべきだろう。
何と言うのか、バックナンバーにても再三述べているが、一冊でも“売れりゃ作家”になれる時代を再認識させられる……
そういう時代になり果てているのかなあ。
我が希望としては、著者のその生き様や人物像に感情移入可能な人物の著作こそを、堪能させて欲しいものだが……