今朝11時頃の事だ。
いつも土日祝日は昼過ぎまで寝ている娘が起きてきて、洗面所で洗顔をしている。
「どうしたの? 今日は何処かへ行くの?」と尋ねると。
「不動産物件の下見を予約していて、そこへ行く。」との娘の回答。
「それって、今後一人暮らしをする、っていう意味?」
娘答えて、「そう思っていて、ネットで検索したら適当な物件があったので、そこを見に行く。」
ここで補足説明をしておくと。
我が家の娘には生まれ持っての“発達障害”があるのが一番の理由だが、母親の私としては、ずっと自宅から職場へ通い続けてくれるものと信じて疑っていなかった。
ただ、娘からのこの“爆弾発言”を今は冷静に受け入れてやるべきと、咄嗟にに思い直して。
「確かに貴女も既に28歳になっているから、一人暮らしをしても何も不思議ではないし、そのような発想が出たのを親としては奨励してあげるべきかとも思う。 で、今日は何処の不動産物件を見学してくるの?」
娘の説明によれば、その場所とは現在の我が家よりも職場に近い場所であるし、職場への交通の便も良い地だ。
とにかく娘を送り出した後、亭主とこの件に関して話し合った。
亭主も私と同じ考えで、娘が一人暮らしをするとの意思を尊重してあげるべきとの観点においては何らの異論も無かった。
ここで亭主が言い出したのは、義母所有物件「メゾン原」の件だ。
「あの物件が1月まで空室だったのに、もう少し早く娘が言ってくれたら、あそこへ入れたのにね。 あそこならば娘の職場までの乗り継ぎも便利だったのに。」
いや、まったく亭主が言う通りだ。
ついでに亭主が言うには、「とにかく娘が好む何処かへ一旦引っ越しさせて、その後『メゾン原』の何処かの部屋が空室になったら、再度引っ越しさせよう。 ファミリー物件でもいいよ、とにかく『メゾン原』が一番安心だ!」
私もそれに同感して。
と、ここまで書いたところで、今、娘が帰宅した。
娘に本日の成り行きを確認すると。
本日娘が見学に行ったのは、どうやらマイナーな不動産会社が抱えている物件の様子だ。
その担当者氏曰く、「物件の流れは早くて、お客様ご希望の物件は既に入居が決定した。 もしも5月の連休に引っ越しをしたい場合は、その2週間前くらいから見学希望を出して欲しい。」
その話を聞いて、不動産賃貸に関しては(私自身の所有物件賃貸も含めて)既に30年以上の経験を積んでいる私は、合点が行かない旨を娘に話した。
そして、娘には「零細不動産企業でなくて、今後は大手の不動産企業と折衝してはどうか? その方が、より多くの不動産物件に出会えるし選択肢が広がるよ。」
とにもかくにも、娘の「一人暮らし」希望の賃貸物件探しは既に始まっている。
娘のその果敢な希望に関して反対表明を出すような、野暮な両親でないつもりだ。
(本音を言えば、寂しさが隠し切れない高齢母の私であるが)。😭
我が最愛の娘がよき一人暮らし物件を見つけるべく、今後共々母親の私も出来得る限りの協力をして、娘の希望を実現させてやりたいと欲している。