最近、以下の情報に触れることが多い。
早速、ネット情報より「保育中の『置き去り』、実態把握へ 後藤厚労相 調査して対応検討」
朝日新聞社 2022/03/29 11:34
保育園の散歩中、園児を公園などに置いたまま気づかずに戻ってきてしまうといった保育中の「置き去り」事案について、後藤茂之厚生労働相は29日、各自治体がどの程度把握しているか調査する意向を示した。施設側に報告を求めていない自治体も多く、実態が分かっていなかった。
この日の閣議後会見で後藤氏は「各自治体においてどの程度把握しているかサンプル調査をすることとしたい。その上で調査の結果を踏まえ、対応を検討したい」と述べた。時期は未定としつつ、「急いでやりたい」とした。
朝日新聞の取材によると、「置き去り」など保育中に園児が一時的に行方不明になる事案は、東京都に報告されただけで2017~20年度に94件あった。ただ、国は死亡など重大な事故の場合には自治体を通じて報告を求めているが、「置き去り」の事案は施設側に報告を求めていない自治体も多い。
(以上、ネット情報より引用したもの。)
このニュース報道を読んで、我が脳裏には娘が小学校に入学した直後の学校による「下校指導」中に行方不明被害に遭った事件が蘇った。
娘が小学校へ入学して最初の土曜日の事だっただろうか。
その日は新入学1年生全員対象に教師の指導の下「下校指導」を執り行うとの事で、保護者へは登校班ごとに指定された場所まで迎えに来るように、との指示があった。
さて、その場所へ行って登校班の帰りを待っていると、その集団がやってきた。
父兄に子どもが引き渡された順に各自自宅まで帰路につくのだが。
もうすべての生徒が帰宅したにもかかわらず、いくら待っても我が子の姿が見えない。
我が子の班の担当教師にその旨を告げると。
「間違えて、どこか違う班にでもまぎれて帰ったんじゃないですかあ?」
この言い方があまりにも無責任と感じ呆れつつも。😨 当時は未だ携帯電話が普及していない時代で、教員も連絡の取り様がないのだろうと考え。
我が子の事がとにかく心配で、取り急ぎ我が家へ帰ることとした。
その日は亭主が土曜休日だったため、とりあえず街中の公衆電話から家に電話をしてみると、亭主から「いや、まだ帰っていない」との返答。
困惑したが、これは私も一旦自宅に帰るべきだろうと思い直し自宅への道を急いだ。
やはり娘は帰宅していない。
悪い予感がしつつ、亭主と話し合って学校の担任教師(ベテラン教員だったが)へ電話を入れることとした。
そうしたところ、その担任からタイミングよく電話が掛かってきた。
そして言うには、「〇〇ちゃん(娘の名前)の登校班担当の教師より事情を聴きました。 申し訳ないことにその教師がこの春着任した新任であり、適切な対応が出来なかったことをお詫びします。 この時間になって未だ〇〇ちゃんが帰宅していないとすれば、警察に捜索願いを出すべきと考えます。…」
とその時、タイミングよくオートロックの1階玄関に娘が辿り着いたようだ。 そして無事に上階の我が家に帰宅した。
娘が言うには、「友達の▽ちゃんが自分の班で一緒に帰ろ、と誘ってくれるのを断れなくてその班について行った。 いつもお母さん(私のこと)と一緒に行っている公園の近くを通ったので自分の家の場所が分かって、その後は一人で帰ってきた。」
その成り行きをずっと電話口で待ってくれていたベテラン女性担任先生に告げると。
涙声で「よかった、本当によかった。 それにしても〇〇ちゃんは口数は少ないけどとてもしっかりした子どもさんです。 そうだとして今回の事件はあくまでも学校側の責任ですので、今後下校指導時の教員対応を即座に見直します。 ご両親にはご迷惑をかけたことをお詫びします。」
もちろん、親とて我が子を叱る訳などない。
我が子の発達障害は、昔からまさに寡黙過ぎることが突出しているところに特徴がある。
担任先生がおっしゃる通り、我が娘の小さき頭脳の冷静な判断で、いつも連れて行っている公園を起点として我が家へひとりで帰り着けた事実を重々褒めてやったものだ!
話題を冒頭の保育園の“置き去り”問題に戻そう。
我が娘の事件の場合、娘は既に6歳だった。
それに比して保育園となれば、もっとずっと幼少の子供たちであろう。
その幼な子たちを現地に「置き去り」にして監督者が保育園へ戻る、事件が多発しているのだと!
いくら今まで刑事事件等は発生していないといえども、これは捨ておけない課題である。
政府がその対策を急ぐべきなのは、至って当然のことだ!!