原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

ウクライナ大統領ゼレンスキー氏の善戦を祈る

2022年03月10日 | 時事論評
 昨日2022.03.09付朝日新聞夕刊「NEWSダイジェスト」より、「ゼレンスキー氏『最後まで戦う』」と題する記事を、以下に引用しよう。


 ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、ビデオ中継を通じて英議会で演説した。  侵攻を続けるロシア軍に対し、「我々は降伏しない、負けない。海で空で最後まで戦う」と決意を語った。 民間人の犠牲が続く中、ウクライナの上空に飛行禁止区域を設定することも改めて求めた。
 ゼレンスキー氏は、13日目に入った侵攻を「私たちが始めた訳でもない戦争」と呼んだ上で、「それでも私たちは戦争を遂行しなければならない。ウクライナという国家を失いたくない。 ナチスが戦闘を始めた時、かつて皆さんが英国のために戦わなければならなかったのと同様に、国家を失いたくない」と訴えた。 「どんな犠牲を払っても戦い続ける」と強調した。
 ゼレンスキー氏は演説でロシアを「テロ国家」に認定すること、ウクライナの上空に飛行禁止区域が設定されるよう支援することを求めた。 ウクライナは飛行禁止区域を国際社会に求めてきたが、英国を含めた北太平洋条約機構(NATO)は応じていない。

 (以上、朝日新聞記事より引用したもの。)


 このゼレンスキー氏に関する別情報を、以下に紹介しよう。

 ロシア大統領 プーチン氏と対峙するのが、ウクライナのゼレンスキー大統領だ。
 ゼレンスキー氏は元コメディー俳優で、世相を鋭く笑いに変える芸風で人気者になった。「裸でギター」や「股間でピアノを弾く」といった宴会芸も得意で、15年にウクライナで放送されたドラマ「国民の僕(しもべ)」に出演。高校教師が大統領になって奮闘する役を演じた。
 そのドラマの脚本に合わせたかのように19年の大統領選に出馬すると、73%という高得票率で当選。ウクライナ政治に新風を吹き込んだ。
「ところが、大統領に就任してからは、ウクライナ政治の腐敗一掃の公約実現は難しく、経済も低調なまま。昨年には、国外の租税回避地(タックスヘイブン)の秘密企業に資産を移動させていたことが報道で発覚し、支持率が19%まで落ちました」(外務省関係者)
 日本国内でもゼレンスキー氏の評価は決していいものではなかった。ウクライナ侵攻前までは「政治は素人。何をやるかわからない」(官邸幹部)の声もあったほどだ。

 (以上、ゼレンスキー氏に関するネット上の“別情報”を引用したもの。)


 
 下のネット情報に関してだが、他の情報源からも同様のゼレンスキー氏に関する“マイナス情報”を見聞する機会は多い。


 ただ、原左都子の印象では。
 プーチン氏のウクライナ侵攻が始まって以降のゼレンスキー大統領に関しては、冒頭の朝日新聞記事のごとく、研ぎ澄まされた表情で果敢にプーチン氏相手に闘っていると評価できるのではなかろうか。

 いやもちろん、その状況は決して安易とは言えないどころか。
 プーチンは約束を破っては、ウクライナの核施設や小児病院等弱者施設への攻撃を日々激化させ、ウクライナ市民の死傷者は増え続けている。
 
 このプーチンの“汚な過ぎる手口”情報を見聞するにつけ、既に人間としての尋常性を失ってしまっているプーチンという人間の空恐ろしさを思い、心のやりどころの無さに怯える私だ。


 そのプーチンはとにもかくにも、いの一番にウクライナ大統領を自分の都合の良いロシア寄り人物に変えたいらしいのだが。

 NATOの状況を報道で見聞して私が思うには、どうやら加盟国は自国の危険を避けるのを第一義とする思惑であることに気付かされる。 
 それは当然であるのだろうが…

 何とか、ウクライナのゼレンスキー大統領の立場を慮る見方がこの国際政治社会に出現しないものだろうか??

 いつもTシャツ姿かつ真剣な面持ちでメディアに登場するゼレンスキー大統領が、周囲からの適切な支援を得つつ善戦を続行できることを、心より祈りたいものだ。