本日2022.03.05付朝日新聞「悩みのるつぼ」の相談は、30代女性による「学生時代の中絶に自己嫌悪の日々」と題する相談だった。
このタイトルのみを見て、私の脳裏には咄嗟に表題に掲げた女性の記憶が蘇った。
それに関して、冒頭から記させて頂こう。
時はまさに大学生時代だ。
私の記憶によれば、大学3年次頃のことだっただろうか?
当該女性をAさんとしておこう。
Aさんとは高校時代の仲良しだった。
大学もAさんと私は同じなのだが、学部が異なり通うキャンパスも違っていた。 それでもお互いに国鉄通学(私はその後マイカー通学に変更したが)時代に、国鉄車内でAさんに偶然会うと語り合う仲だった。
その時の会話で、Aさんには大学入学直後期から早々と交際する男子学生が存在することを知らされていた。
実際にAさんの彼氏に面会したのは2,3度だけなのだが、とにかく仲良しの二人であることは私も把握していた。
そして、大学3年次になった頃、Aさんより衝撃な告白があった。
いつものごとく国鉄内での会話なのだが。
Aさん曰く「私、妊娠してしまって、中絶したの…」😱
これ、当時未だ20歳前後だった私にとっては、とてつもない“衝撃発言”だった。
何というのか、こんなことを電車の中で易々と“告白”していいのか… という感じだっただろうか??
言い換えれば、何と不謹慎な…、との感覚だったとも言えようか???
何分こちらは、まだまだ未熟と言えども一応医学部生だ。
男女が付き合えばそういう事態に陥ることくらい、十分予測可能のはずなのに。
通常ならば、それを回避するべく慎重な行動をとるべきだろうに。
やはり(と言っては失礼だが)文系学部生とは、そんな“失敗”を易々と犯してしまい、それを安易に電車の中で会った友に話すのだろうか??
いえ、私側は決してAさんにはそんは正直発言はせずに、「それは大変だったね。 その後体調等は大丈夫なの?」との観点からの受け答えをした記憶があるのだが。
その後、Aさんカップルは在学中に別れたようだ。
そして、年月が流れ。
私が上京して就職した後に、Aさんより「結婚式の招待状」が届けられた。
当然ながら、大学時代の彼氏とはまったく無関係の男性との婚姻のようだった。
医学業務で多忙だった私は、「欠席通知」と結婚祝いの贈り物を届けるにとどめ、出席は辞退させてもらった。
その後Aさんとはただの一度も会っていないが、どうやら子沢山に恵まれて、幸せな家庭を築かれている様子だ。
さて、朝日新聞「悩みのるつぼ」に話題を変えよう。
今回の悩みのるつぼの相談内容も、学生時代に中絶してしまった、との内容なのだが。
どうやら、現在30代になっている女性が、それがせいで未だに自己嫌悪の日々を暮らしているとのことのようだ。
今回の、相談回答者は歌手・俳優の美輪明宏氏なのだが。
「次回は、幸せが待っていると信じてください」との優しい観点からのご回答をされている。
最後に、原左都子の私見を述べるならば。
私の観点は、大幅に異なる。
妊娠中絶とは、今後生きて幸せになるべく可能性を秘めた尊い命を奪う行為であることには絶対的に間違いない!
だからこそ(特に妊娠可能期の)性行為とは、男女両人が慎重の上に慎重を重ねて実行するべき事柄ではなかろうか?!!
この“悩みのるつぼ”相談女性の場合、確かにもうその懺悔が終了しているとも言えるのかもしれない。
その身にしては、美輪明宏氏がおっしゃる通り「次は幸せが待っていると信じて」も許されるのだろう。