田中宇さんのブログから転載です。
日本政府はここ数年、マスコミを使って日本人の反中国感情を煽り、
米が中国包囲網を作る際の一助になることで、対米従属を強化しようとしたが、
米自身が中国重視を強める中、日本の戦略は破綻している。
日本にとって「お上」である米が、中国をアジアの覇権国にしたい以上、
日本はその事態を受容するしかない。
妥協がいやで「反中国」を思い切りやりたい人は「反米」になる必要がある。
もしくはイスラエル右派のように、米の軍産複合体や右派議員と話をつけた上で、
日本の自衛隊が米軍を巻き込む形で中国に先制攻撃し、
米中戦争を勃発させ、日米VS中国の冷戦型の長期戦争を実現する
という構想もあり得るが、
米の右派には「やりすぎによって自滅させる」という隠れ多極主義者がいる。
今のイスラエルのように、日本が自滅的な戦争の矢面に立たされて終わる
可能性が大きく、非常に危険である。
共和党マケイン候補が次期大統領になったら、米軍産複合体の利権を背景に、
日本に中国との戦争をけしかけるかもしれないが、日本がこれに乗ると、
再び「敗戦」の破滅を経験することになりかねない。
中国が日本より優勢で強い国になることは、日本の「戦後」が終わることをも意味する。
戦後の日本は、戦前のようにアジア最強の立場を利用して
中国などのアジア諸国に侵攻占領することを繰り返さないよう、
日本人が自らのナショナリズムを自己抑圧したり、
自国の軍事拡大に対して嫌悪感を抱くような世論作りや教育が行われてきた。
しかし、アジア最強の国が中国になり、
朝鮮半島や東南アジアの諸国が、日本ではなく中国の顔色をうかがうようになると、
もはや日本が再びアジアを侵略する恐れがない状態になる。
日本が自らナショナリズムや軍事化を抑制する必要はなくなる。
すでにこの「脱戦後」の状況は、10年ほど前から、
日本でのマスコミなどによるナショナリズム発揚の動きや、
防衛庁の省への昇格などの形をとって表れている。
もはや、日本はアジアで最強ではなく、アジア侵出する可能性はないのだから、
日本が国民のナショナリズムを煽ってもかまわないことになる。
中国や韓国は戦後ずっと、国を挙げて国民のナショナリズムを煽り続けてきた。
日本では自国のナショナリズムを嫌い、
中国や韓国のナショナリズムを黙認(ときに賛同)する「左翼」は
時代遅れとなり、ほぼ絶滅した。
終戦記念日や、広島・長崎の原爆記念日も、影が薄くなっている。
今の中国は、日本のナショナリズム高揚や軍拡に、あまり懸念を持っていない。
中国は冷戦中には、米が日本に再軍備させて中国と対抗させることを警戒し、
日本のナショナリズム高揚を懸念していたが、
すでに冷戦は終わり、米中枢で冷戦派(軍産英複合体)より
多極派(親中派)が優勢になって、中国の台頭が容認・誘発され、
アジアの国際関係が中国中心になっていく傾向が確定する中、
中国は日本を懸念しなくなった。
もはや、国外から日本を抑止しようとする力は存在しない。
日本は米にも中国にも気兼ねせず、国家戦略を自由に決められる状況になっているが、
逆にこの状況は日本人にとって「従うべき方向感」が
失われた閉塞的な感覚をもたらし、日本のナショナリズムは自閉的になっている。
もったいないことである。
今こそ真の独立国家に成長するチャンス。
真の愛国心の時代がやってきた。
オランダ位の中規模国家を目指そう。
そして隣国と仲良くしていくことが国家百年の計。
絶好のチャンス。
竹島くらいあげても良い。百年の友好が結べるなら。
安いもの。
日本政府はここ数年、マスコミを使って日本人の反中国感情を煽り、
米が中国包囲網を作る際の一助になることで、対米従属を強化しようとしたが、
米自身が中国重視を強める中、日本の戦略は破綻している。
日本にとって「お上」である米が、中国をアジアの覇権国にしたい以上、
日本はその事態を受容するしかない。
妥協がいやで「反中国」を思い切りやりたい人は「反米」になる必要がある。
もしくはイスラエル右派のように、米の軍産複合体や右派議員と話をつけた上で、
日本の自衛隊が米軍を巻き込む形で中国に先制攻撃し、
米中戦争を勃発させ、日米VS中国の冷戦型の長期戦争を実現する
という構想もあり得るが、
米の右派には「やりすぎによって自滅させる」という隠れ多極主義者がいる。
今のイスラエルのように、日本が自滅的な戦争の矢面に立たされて終わる
可能性が大きく、非常に危険である。
共和党マケイン候補が次期大統領になったら、米軍産複合体の利権を背景に、
日本に中国との戦争をけしかけるかもしれないが、日本がこれに乗ると、
再び「敗戦」の破滅を経験することになりかねない。
中国が日本より優勢で強い国になることは、日本の「戦後」が終わることをも意味する。
戦後の日本は、戦前のようにアジア最強の立場を利用して
中国などのアジア諸国に侵攻占領することを繰り返さないよう、
日本人が自らのナショナリズムを自己抑圧したり、
自国の軍事拡大に対して嫌悪感を抱くような世論作りや教育が行われてきた。
しかし、アジア最強の国が中国になり、
朝鮮半島や東南アジアの諸国が、日本ではなく中国の顔色をうかがうようになると、
もはや日本が再びアジアを侵略する恐れがない状態になる。
日本が自らナショナリズムや軍事化を抑制する必要はなくなる。
すでにこの「脱戦後」の状況は、10年ほど前から、
日本でのマスコミなどによるナショナリズム発揚の動きや、
防衛庁の省への昇格などの形をとって表れている。
もはや、日本はアジアで最強ではなく、アジア侵出する可能性はないのだから、
日本が国民のナショナリズムを煽ってもかまわないことになる。
中国や韓国は戦後ずっと、国を挙げて国民のナショナリズムを煽り続けてきた。
日本では自国のナショナリズムを嫌い、
中国や韓国のナショナリズムを黙認(ときに賛同)する「左翼」は
時代遅れとなり、ほぼ絶滅した。
終戦記念日や、広島・長崎の原爆記念日も、影が薄くなっている。
今の中国は、日本のナショナリズム高揚や軍拡に、あまり懸念を持っていない。
中国は冷戦中には、米が日本に再軍備させて中国と対抗させることを警戒し、
日本のナショナリズム高揚を懸念していたが、
すでに冷戦は終わり、米中枢で冷戦派(軍産英複合体)より
多極派(親中派)が優勢になって、中国の台頭が容認・誘発され、
アジアの国際関係が中国中心になっていく傾向が確定する中、
中国は日本を懸念しなくなった。
もはや、国外から日本を抑止しようとする力は存在しない。
日本は米にも中国にも気兼ねせず、国家戦略を自由に決められる状況になっているが、
逆にこの状況は日本人にとって「従うべき方向感」が
失われた閉塞的な感覚をもたらし、日本のナショナリズムは自閉的になっている。
もったいないことである。
今こそ真の独立国家に成長するチャンス。
真の愛国心の時代がやってきた。
オランダ位の中規模国家を目指そう。
そして隣国と仲良くしていくことが国家百年の計。
絶好のチャンス。
竹島くらいあげても良い。百年の友好が結べるなら。
安いもの。