九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

模擬爆弾(パプキン)で失明した名古屋の山田さんの話       まもる

2008年08月09日 23時19分55秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 北京五輪でともすればかすみがちですが、今日は8月9日長崎に原子爆弾が投下され十五万人が死傷した日です。
 先月この長崎原爆投下に関するNHKの特集を見ました。
 それは、原爆投下の訓練に日本の各都市に「模擬原爆(パンプキン)」を投下していたというルポルタージュでした。

 しかも名古屋の昭和区にも投下され死傷者が出ていたという報道でした。

 米軍は、日本に対する人類初の原爆投下を成功させるための投下訓練を目的として、1945年7月20日から8月14日にかけて、東京、富山、長岡(新潟県)、敦賀(福井県)、福島(福島県)島田・焼津・浜松(静岡県)、名古屋、春日井・豊田(愛知県)、大垣(岐阜県)、四日市(三重県)、大阪、和歌山、宇部(山口県)、新居浜(愛媛県)など1都2府15県に模擬原爆49発を投下し、約420人が死亡、約1200百人が負傷したというものです。

 8月9日に長崎に落とされた原爆「ファットマン」を模していた模擬原爆は、ファットマンとほぼ同じの形長さ3・5メートル、直径1・5メートル、重さ4・5トンのずんぐり型でカボチャによく似ていたところから、米軍内部では「パンプキン(かぼちゃ)爆弾」と呼ばれていた。
 模擬弾といっても、通常の火薬(TNT火薬で約4.5トン)が充填されて巨大爆弾で、投下地点ではかなりの被害が出た。しかし、厳しい報道管制で事実は報道されず、多くの国民には知らされなかった。

 最初の一発は、7月20日、B―29から新潟県長岡市の信濃川近くの畑に投下され、畑にいた20歳と15歳の兄弟を含む4人が死亡、5人が負傷、31戸が罹災。
 同日午前8時34分、福島市の福島駅近くの渡利地区にも投下され、当時14歳だった1人の少年が命を落とした。自宅近くの田んぼで草とりをしていたところ、約30メートル離れた地点に爆弾が落ち、爆風に襲われたのであるが、時の新聞は「被害極めて軽微なり」としか伝えなかった(なお、爆弾の破片が同市渡利の瑞竜寺に残っている。亡くなった少年の父親が拾い、「息子のかたき」と寺に預けたという。
 同日日立市にも模擬原爆が落ち、1人が死亡、10人近くが負傷した。
 最大の被爆は同日午前9時26分、大阪市・田辺上空のB-29から1発の模擬爆弾が投下され、死者80人、重軽傷者73人、倒壊など485戸の被害が出た。直径数10メートルの巨大な穴ができた。
 その後も7月29日、山口県宇部市に模擬原爆が投下され、20数人が死亡。
 8月9日の長崎原爆投下1日前、8月6日広島原爆投下2日後の8月8日重要港湾都市の一つであった福井県敦賀市の東洋紡敦賀工場上空のB-29から模擬原爆が落とされ、キノコ形の煙が上がった。工場は「がれき」の山となり、死者は33人に達した。学徒動員で働いていた敦賀中学校と敦賀高等女学校の生徒や教員も犠牲となった。

 東海地方では愛知・岐阜・三重・静岡に投下され20発、400名の犠牲者を出している。
 静岡県では7月20日を皮切りに、焼津・島田・浜松などで多くの死傷者が出、
 岐阜の大垣、三重の四日市、愛知の春日井・豊田でも被爆し死傷者を出した。
 そして、愛知県では、敗戦前日の8月14日、愛知県豊田自動車挙母工場(現・トヨタ自動車本社工場)を狙って3発の模擬爆弾が投下され、死者こそ出なかったが、工場には大きな被害があり、春日井にも投下され被害を与えた。

 名古屋では春日井と同様、何とすでに広島・長崎に投下された後である8月14日に被爆。(その理由は、この巨大爆弾が空襲に有効か検証するためであった。)
 
 名古屋に落とされたのは八事日赤交差点付近で数名が死亡したという。     その時、被爆した山田さんは、当時のことをこう語っている。

「私が爆弾で負傷したのは18才の時、凄い音と風で周りが吹き飛び、私の眼に何かが起こりました。病院に行ったのですが、麻酔もなく片目を摘出しました。
 その痛さは忘れることが出来ません。終わってこれがあなたの目だとビンに入った片目を貰って帰りました。その後も痛みは辛かったのですが父が名誉の負傷だと愚痴を許してくれませんでした。戦後もう一方の眼も視力がなくなって、ずーっとマッサージ師をして暮らしています。もう思い出したくない出来事です。」

★名古屋それも昭和区八事に落とされた「模擬原爆パンプキン」それがもたらした一人の婦人の戦後の人生を考えると胸に迫るものがあります。


 参考文献・映像
・NHK特集
・春日井の戦争を記録する会編『5トン爆弾を投下せよ!』(91年刊)/『模擬 爆弾と春日井』(95年刊)
・『米軍資料 原爆投下報告書-パンプキンと広島・長崎』(東方出版 93年  刊)

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

毎日新聞より   落石

2008年08月09日 15時56分25秒 | Weblog
戦争責任の問題を考えるうえで、興味深い記事だと思います。


 いわゆる従軍慰安婦問題をめぐる東大の国際法研究会に参加させてもらった。
学内外の研究者や実務者が報告したが、気鋭の国際法学者の見方に驚かされた。
「最近の韓国の若い人たちは、この問題を戦争と無関係な犯罪と考えている」というのだ。

 慰安婦問題で争われてきたのは国の関与の有無だった。
政府補償を求める側と、国の関与を否定する側。
こうした「左」「右」の主張と一線を画し、
93年の河野洋平官房長官談話をよりどころに旧日本軍の関与を認め、
謝罪したというのが政府の立場である。

 「日本の若者にも、戦争犯罪とは戦争が作り出したものではなく、
どさくさに紛れて行われた犯罪と感じている人が多い。
まして韓国の人が、慰安婦問題は戦争の問題だから解決済みと
納得することはないでしょう」
「ネット社会の若者には、国際的な問題を国家間で解決するという
国際法の枠組みが理解できない。
犯罪者を処罰しろ、被害者の権利を政府間で勝手に放棄するなと
単純に考えるのです」

 若者たちは歴史をよく知らないのだろうし、論法が正しいとは限らない。
しかし戦後63年を経て、普通の人の感覚に応える説明はますます求められている。
豊田さんには、外務省に6年あまり在籍した経験がある。
日本の公式見解の側にいた人の言葉だけに、教えられることが多かった。



これは人権意識の延長線上の意識なんだろうか?

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五輪サッカー、ナイジェリア戦「予測」  文科系

2008年08月09日 12時17分20秒 | スポーツ
このブログにも「五輪開会式」の記事が二つも載った。筆者のお二人、それぞれの動機で観られたらしいが、僕はこれを全く観ていない。ここ06、07年だけでも3回中国に旅したというように、この国を嫌いではないのだけれど。悪く言えば偏屈、よく言えばマスコミや時流に生活を左右されたくない性分なのだろう。いつものように3時間もギターを弾き、週2~3日ジムで8キロずつほど走り、サッカー物のブログ記事を書き、息子の店の経理日報をエクセルに打ち込む。そんなペースを全く崩していない。
そう言えば、青年時代から「紅白歌合戦」もほとんどわざとのように、観たことがない。

さて、五輪サッカー、明日はナイジェリア戦だ。アメリカ戦評で友人にこういうメールを出した。湯浅健二という評論家と、例の釜本邦茂のアメリカ戦評について質問があったことに応えて。

【 湯浅の言うことはちょっと誤りと思う。
保持率が高くても攻められなかったら「ボールを持たされていた」だけど、ゴール前絶好機が前後半とも日本のが多かった。左サイドはやられたけど、右サイドはほとんど良い所まで行っているのだから、「ボールを保持して、選手たちがゴールに詰めた」ということ。
釜本がわいわい言っているけど、「名選手、かならずしも名監督、名評論家にあらず。選手経験のほとんどない名監督もいるのだから。トルシェとかアリゴ・サッキとか、モウリーニョとか」だ。あんな「止めて、打つ」時代の名シューターというだけで後の勉強を怠っていれば、語る言葉に信をおけるということにはならないと思う。
ナイジェリアは厳しい。ある意味、アルゼンチン、オランダより強い。基礎体力が凄い上に、組織的なのだから。ボールを繋ぐ組織的力も奪う組織的力も高い。同点だったら上々で、オランダ戦勝負というのが客観的な所。もちろん、勝ちにいくのは当然のことであるが、客観的にはということね。】

ついで、新聞によれば、反町監督は選手を集めてこう語ったという。
【「このままでは日本に帰れないぞ。日本国民を感動させるサッカーをしよう。前からどんどんボールを奪いにいって、クロスに対しては人数を掛けて突っ込もう」。負ければ1次リーグ敗退が決まるナイジェリア戦に、打ち合い覚悟で臨むことを宣言した瞬間だった。
米国戦後には約2週間ぶりに酒を解禁。気持ちを切り替えて日本―米国戦、ナイジェリア―オランダ戦の映像を見て作戦を練った。
 攻撃的サッカーを打ち出したことで、米国戦で控えに回った李、岡崎らFW登録選手が2列目で先発する可能性もある。】(スポニチのサイトから)


ナイジェリアは本当に強い。オランダ戦でもシュート数で圧倒したようだ。イングランド、オランダ、フランス、ドイツ、イタリアなど強豪リーグでやっている選手も多い。アルゼンチン、ブラジルと並んで優勝候補ではないか。
さて、これに対して報道されている反町監督の作戦は、こうまとめられよう。①アメリカ戦で少なすぎた「ボールを受ける動き」を増やそう。②ここぞというときに前の方が一斉にゴールに詰めよう。壮行ゲーム・オーストラリア戦のように集団で連動してゴールを奪う狙いだ。
③この二つから、「序盤15分は多少セーブしても、あとは飛ばしていけ。疲れたら替えてやる」と、こういうことらしい。

日本に勝って欲しいが、難しいと思う。撃ち合いになって、日本が2点取っても3~4点取られるという相手と観るのが普通だろうから。
有利な点は三つ。まず、走りあいで多湿に慣れぬ相手を早く疲れさせたい。アルゼンチン戦20分以降のようなボール・キープ力を発揮できれば、相手をバテさせることも可能だと思う。反町監督が言う「ボールを受ける動き」が、これにどうしても必要なのだ。
内田の速さとクロスから始まる右サイド攻撃は、この年代世界有数だと示されている。壮行試合2ゲームで証明済みのこの猛威は、この相手にも発揮できるはずだ。
日本が、この右サイド攻撃からオーストラリア戦のように敵ゴール前への詰め、連動を発揮できれば2点は不可能ではないと思う。

こうして期待値混みでこう予測したい。
このチームが最近身に付けてきた連動攻撃が上手くいって2点を取り、得意の守備力をも最大限に発揮して相手を1点に抑える。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北京五輪開会式感想        まもる

2008年08月09日 10時19分26秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 スポーツには余り関心の無い私ですが、昨夜の北京五輪開会式は、諸重大問題を抱え込んだ大会のオープニングということもあり、お手並み拝見といった気分で拝見させていただきました。

 正直、確かに凄かった。
 著名な映画監督を中心にた演出だとか。
 オリンピック史上特筆される開会式てしたね。
 
 巨大な絵巻物による進行。一万人を超える出演者。
 音響・映像・ハイテク駆使の空間演出・眼を奪う色彩の氾濫。
 北京全市さえも、彩りこだまする絵巻でした。

 中国が如何にこの大会に命運を賭けていたか実感しました。
 各国首脳を招き、あたかも謁見するかのごく開会宣言をする胡主席の満面の笑み。

 この誇り高い中華復興が予定どうり実現するか、今がつかの間の絶頂期なのか。
 色々想いをめぐらしながらの三時間でした。

 しかし、長時間過ぎますね。選手が可哀想。
 そして、絢爛豪華てんこ盛り最後は無感動に?
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

観ました開会式?   落石

2008年08月09日 09時36分53秒 | Weblog
昨夜は思わず観てしまいました。

感想は、素晴らしいショーだった。

これまで西洋史で世界を見ていたので、
中国中心の世界観の展開には、戸惑いがありました。
ついには、もういいじゃない?とも。

でも、日本じゃ、こんなショーは創れない。
21世紀は中国の時代と、印象づけられました。
中国の思惑のよく見えるショーでした。

オリンピックは、政治の道具なんだ。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中村哲「アフガニスタン現地報告会」のおしらせ      まもる

2008年08月09日 03時40分44秒 | 国内政治・経済・社会問題
  「中村哲医師講演会・・医者水路を拓く」
       
★ 日時 2008年8月17日(日)   18時~ (開場17:30)

★ 会場 東別院会館・ホール    

★ 主催

 お問合せ ペシャワール会名古屋
  (電話・FAX:052-541-6136)
  (Eメール: peshawarn@yahoo.co.jp)

☆ お知らせ 入場料: 当日1000円  前売り800円  障害のある方・  学生500円
  手話通訳があります。

EメールとFAXで前売りの受付をします。住所・氏名・連絡先をお知らせ下い。
聴覚障害の方も前もってご連絡下さい
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする