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上げ潮vs増税    落石

2008年08月17日 15時22分29秒 | Weblog
自民党のなかに新自由主義路線の上げ潮派と
財政改革優先の増税派との対立があるようです。

日本が当面する課題は
①国家財政の大赤字をどうするのか?
②経済をどう活性化するのか?
この2つのようです。

上げ潮派のほうが経済を活性化して
赤字を解消していこうという方策を示しており
増税派よりは、視野がひろいと思われます。

この2つの路線で課題は解決するのでしょう

ところで経済は、どういう状態が健全なんでしょうね?
最近の不景気の原因は、アメリカ経済の消費の減退にある
と、言われます。
生産されたものが、キチンと消費されることによって
循環が行われ、経済は健康状態にあるということでしょうね。

でも日本の消費が落ち込んでも、それほど危機感はない。
小売業などは困ったという報道があっても
全体が困るということはないらしい。

しかし考えてみれば、ここは思案の為所。
なにもアメリカに消費してもらわなくても
日本で消費できれば、それにこしたことはないのでは?




上げ潮派の構造改革路線は、決定的な欠陥があります。
それは日本の国内の消費を削減するものだからです。
会社の儲けを順調に上げていけば、
景気は回復するという方程式ですが、
会社(大企業)は回復しても、正社員や派遣社員は
給料が低く、消費力が弱まってしまったからです。

また、小泉さんが熱弁をふるった「赤字財政」の原因、
赤字国債は減るどころか、増えたのです。

これでは、国民は騙されたも同然。
踏んだり蹴ったりじゃないですか。
それでも最近の世論調査では小泉さんの人気が高いとか。
(国民がバカなのか?小泉さんが利口なのか?
多分、前者でしょう)

    

では、増税派は、なにを考えているのでしょうか?
福田さんのやり方を見ていると、
これまでの自民党のやり方を踏襲しているようなので、
多分、予算のバラマキと、財政健全化。
(これ批判されていますが、決して悪いことじゃない
政治には必要。問題は、どこにバラマクのか?)

世論の動向をみながら、予算をばらまき、
その代わりにと、消費税を上げる。

これで、問題は解決するでしょうか?
生産と消費のバランスは回復するのでしょうか?



野党である民主党の経済政策は、どうでしょうか?
どうも、自民党と余り変わらないようです。
消費税の増税という結論を持っていながら
「やかましい」国民に、いつ、どうやって
この苦い薬を飲ませるのか?については
同じ穴のムジナのようです。

経済の血行をよくするには、
偏重された生産・血行不良の消費
この矛盾を解くことが必要でしょう。
会社は儲かっているのだから、後は賃上げしか、残っていない。

この解決策が採用できるのか?
共産党が提示している解決策は、これに近いと思います。

しかし現時点で、この路線は採用されそうもありません。

現在、自民党は大型補正予算を要求し、
政府は財政健全化(緊縮財政)をと、対立。
この対立を、どう調整するかに福田首相の力が
試されるという事態です。

消費が落ち込むと、減税という方法で
消費を回復させようというアメリカ。
賃金を抑え、国内の消費を抑えて、輸出でかせぐ方式。
まず会社の儲けという日本方式では、
根本的な解決にはならない。

民主党も同じですから、総選挙でも、
この構図は変わらないという袋小路。









コメント (1)
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