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随筆 ハーちゃん実験、大笑い   文科系

2012年01月11日 07時43分31秒 | 文芸作品
 ここに何度も書いてきた孫のハーちゃん、可愛いと言うよりもとにかく、面白い。観察するほどにあれこれやらせてみたくなり、その結果に家族で大笑いしている。一昨日には、こんなことがあった。

 その日も直線距離300メートルほどの娘夫婦宅で夕食を作りあうことになったのだが、連れ合いが何か変わったものを準備しているのが僕の目にとまった。一枚は長さ1.5メートル、幅35センチ、厚さ1.5センチほどの板で、もう一枚もそれによく似て一回り大きく、幅50センチ近い発泡スチロール様の板だ。
「何に使うの?」
「ハーちゃんが台所に出入りするのが危ないから、通路を塞ごうと思って」
 居間に続いた、開け放しの、いわゆる「顔が見えるキッチン」への通路の事なのだ。幅が1メートルちょっとあるそこの床に、障壁として立てかける積もりらしい。連れ合いよりもハーちゃんとよく遊ぶ僕にしてみれば、思わずちょと笑えてしまった。
「そんなの一日も持たないどころか、すぐにオーバーだよ。板の方はすぐ超えるだろうし、発泡スチロールの方は手で良いようにされてしまう」
「そうかなー、一週間ぐらいは挑戦してるんじゃない。簡単には倒したり取り除いたりできないように、工夫するつもりだから」
「だめだめ、乗り越えられるか、倒されるか、横へ引かれるか。とにかくあっと言う間ね」
 そんな会話を交わしながら先方宅に到着、連れ合いが娘にその話を持ちかけると、娘曰く。
「今日一日は持たないだろうね。どうするかなー、面白いね」

 それまで寝ていたハーちゃんが起きてきてしばらくして、さて、場面が設えられた。初めは、板だけが周囲を結構頑丈に固めて立て置いてある。すぐに、台所の中から娘が呼びかける。近づいて行ったハーちゃん、必然、この板に目をとめる。そして、どうしたか。ひょいっとまたぎ過ぎただけだった。その前でほんの一瞬止まった以外は、ほとんど考えるふりもなく、上半身をふらつかせさえしなかった。発案、準備の「工夫」、努力をした連れ合いの顔を見たが、まるで目が点の心境ありありから、すぐに大笑いである。娘も僕も、大笑い。
 この連れ合い、性懲りもなく、今度は板の内側に準備したもう一方を立てかけて置いて、ハーちゃんを居間の側に抱いて、連れ戻す。興味津々のその笑い顔が、面白い事。近づいたハーちゃん、何の迷いもなく発泡スチロールに手を掛けると、ごわごわとねじり倒し、板をもう一度ヒョイっと超えていった。

 笑いが納まってからしばらくして、娘
「そう言えば、こんなことが書いてあった」
 保育園のクラス便りを持って来て、ある所を指さす。「今月の歩行目標」。その「ハーちゃん」の欄には、こう書いてあった。「坂道、階段を上手に上る」。そしてもう一方、指さした部分を見ると「坂道、階段を上手に上る」。こちらは、ハーちゃんよりも数ヶ月大きな児、1歳半以上のグループ目標である。流石保育園の先生、個人個人を細かくよく見ていて、目標を作ってくれる。その上で個人別目標まで立てて育ててくれてるなんて、ほんとに良い保育園なのだ! そんな便りを懸命に読んでいるらしい若夫婦がまた、僕にはなんとも微笑ましかった。ちなみに、お婿さんも毎日の連絡ノートを良く書いているし、日曜に遊んだ時など僕が書く時もある。

 今週の土曜日も又、4人でお散歩だ。連れ合いはなぜか遠慮しているのだ。12時からで、そのどこかで軽食付きということだったな!
コメント (4)
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