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新聞の片隅に載ったニュースから(85)    大西五郎

2013年04月07日 09時37分23秒 | Weblog
新聞の片隅に載ったニュースから(85)

生活費一日923円私大生仕送り8万9500円 (2013.4.6 毎日新聞)

 首都圏の私立大・短大に昨年入学した自宅外通学生への仕送り額は月平均8万9500円で、12年連続で過去最低を更新したことが5日、東京地区私立大学教職員組合連合の調査で分かった。
仕送りだけで生活した場合、家賃を引いた残りの生活費は初めて1日1000円を切った。東京私大教連は保護者の収入減の影響とみており、「安心して学べるように、政府は私大生の学費負担軽減策を新設してほしい」と話している。
 調査は昨年5~7月、早稲田大学や明治大学など首都圏の17大学・短大の新入生の保護者を対象に実施し、5349人から回答があった。うち自宅通学生は3221人、自宅外は2128人だった。
 自宅外通学生の保護者世帯の税込み平均年収は860万円で前年比約40万円減。月平均仕送り額(6月以降)はピークだった94年(12万4900円)から3割減った。一方、平均家賃は6万1800円で前年から微増。仕送りに占める家賃の割合は69.1%で、前年から2.3㌽上がった。仕送りから家賃を除いた生活費は2万7700円、1日当たり換算で923円と、いずれも過去最低を記録した。東京私大教連の姉崎敦・中央執行委員は「親の年収減少の影響が大きく、学生はアルバイトに追われて勉強どころではない」と訴えている。
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 このニュースは、毎日新聞は社会面に4段の見出しをとって伝えていましたし、中日新聞も「仕送り額は「春」まだ先 最低更新平均月8万9500円」(横見出し、1ヶ月仕送り額の変遷のグラフ付で3段組)、朝日新聞も「下宿生の生活費1日923円 首都圏の私大過去最低」と2段見出しで報じていましたので、「新聞の片隅に載ったニュース」というほど小さな扱いのニュースではなく、お読みになった方も多いと」思います。
 しかし、毎日新聞は仕送り額の推移を折れ線グラフで示しながら、自宅外通学の2人の私大生に直接取材して、仕送りが少ない中でどうやって学生生活を送っているのかを伝えていました(「バイトで疲れ授業に行けず」「ごはんほとんど牛丼」の見出し)。それによりますと福井県鯖江市出身の早稲田大学4年の男子学生は、自営業の親からの仕送りは月4万円。大学近くのアパートの家賃は7万4000円。日本学生支援機構からの奨学金(月約10万円)ではとても生活できず、2日に1回はアルバイトに明け暮れ、疲れて授業に行けないこともある、ということです。
同大学4年生男子学生は広島市の親元からの仕送りはゼロ。父親は地方公務員。入学時、姉が地元の私大に通っていたので「仕送りは無理」と言われた。家賃7万5000円、就活に不可欠の携帯電話代月1万円――。月の半分はバイトを入れている。「ごはんはほとんど牛丼。いつもお金のことばかり考えています。」
 自民党は、「孫の教育費援助1千5百万円までは無税にする」政策を打ち出していますが、そんな余裕のある人はどれくらいいるのでしょうか。いまは大学進学率が50%を超えているといわれます。富裕層を対象とした教育支援策ではなく、私大教連の言うように、政府として大学生が勉強に打ち込めるような支援策の方を考える必要があると思いますが、いかがでしょうか。

                                       大西 五郎
コメント (4)
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