この題名でしばらく連載を続けたい。「マスコミ報道の歪み」という意味内容で。
本日中日新聞4面左下にこんな見出しの記事がある。
「シリア新憲法 実現性に疑問符」
「設立合意で『国民対話会議』閉幕」
内容もこの見出しの通りだが、この見出し自身が歪んだ内容、視点だとずっと愚考してきた。その歪みの焦点はここ。
「ただ、主要な反体制派は、アサド政権を支えるロシアが主導する和平協議に反発し欠席。合意の実現性を疑問視する向きもある」
「会議ではアサド大統領の処遇には触れられなかった」
主要な反体制派とは、サウジ、アメリカなどが工作し続けてやっと生き延びてきた存在とは、誰でも知っている事実だ。破壊的兵器を与えるだけではなく、アメリカなどの顧問団までつけた軍事訓練までを施してきたと広言してきたのである。
他方、アサド大統領は国連も認めた独立国。この独立国の要請で政権支援をするとすれば(イラン、ロシアがこれをやっている)、これは言わば集団安保支援と同様である。だからこそ国連は、「反体制派」が出ようが出まいが、この会議を国連仲介のジュネーブ和平会議の一環と認めて、特使を派遣しているのだ。
こうしてつまり、この中日新聞記事はサウジ・アメリカ寄りに過ぎると言いたい。極言すれば、反乱支援記事とも言える。反乱支援の立場をずっと正当化してきた「国際問題」、アサド政権の化学兵器使用問題一つ採っても、あいまいな点が多すぎて何の実証もないだけでなく、これでもって内戦組織をするのでは完全な国際法違反になる。丁度、アメリカが言う「ならず者国家」がなぜそうなのかという理由もあいまいなままにこれを潰してよいとしてきたのを支援するも同様の記事と言える。日本の新聞がこぞって、イラク戦争を支持したような。
国連は内政干渉を禁じている。アメリカも国連に従うべきだ。アメリカがそうでないからこそ、今の世界が荒れているのだから。アフガン戦争、イラク戦争、シリア内乱、そして今北朝鮮。北朝鮮政府の評価は国民が決める事であって、アメリカがこれを決めて「だから、潰して良い」と戦争を仕掛けるのは言語道断である。同じく、国連制裁決議以上の事をしてよいとするのは、先制攻撃つまり戦争を仕掛けるのと同じことだと考える。
新聞は、国際問題でアメリカよりに過ぎる。もっと国連寄りの視点で書くべきだろう。トランプがこんなことを広言し出した現在、緊急のマスコミ歪み是正課題である。
『弱さは紛争に繋がる。比類なき力こそが確実な防衛手段になる』
『常に米国の利益に沿い、米国の友人だけを支援する』
アメリカのこういう力が、イラク戦争のように国連を制止を振り切って成されたという意味で国連を無視しつつ行使されるとすれば、これは世界が認めないものというべきだ。
本日中日新聞4面左下にこんな見出しの記事がある。
「シリア新憲法 実現性に疑問符」
「設立合意で『国民対話会議』閉幕」
内容もこの見出しの通りだが、この見出し自身が歪んだ内容、視点だとずっと愚考してきた。その歪みの焦点はここ。
「ただ、主要な反体制派は、アサド政権を支えるロシアが主導する和平協議に反発し欠席。合意の実現性を疑問視する向きもある」
「会議ではアサド大統領の処遇には触れられなかった」
主要な反体制派とは、サウジ、アメリカなどが工作し続けてやっと生き延びてきた存在とは、誰でも知っている事実だ。破壊的兵器を与えるだけではなく、アメリカなどの顧問団までつけた軍事訓練までを施してきたと広言してきたのである。
他方、アサド大統領は国連も認めた独立国。この独立国の要請で政権支援をするとすれば(イラン、ロシアがこれをやっている)、これは言わば集団安保支援と同様である。だからこそ国連は、「反体制派」が出ようが出まいが、この会議を国連仲介のジュネーブ和平会議の一環と認めて、特使を派遣しているのだ。
こうしてつまり、この中日新聞記事はサウジ・アメリカ寄りに過ぎると言いたい。極言すれば、反乱支援記事とも言える。反乱支援の立場をずっと正当化してきた「国際問題」、アサド政権の化学兵器使用問題一つ採っても、あいまいな点が多すぎて何の実証もないだけでなく、これでもって内戦組織をするのでは完全な国際法違反になる。丁度、アメリカが言う「ならず者国家」がなぜそうなのかという理由もあいまいなままにこれを潰してよいとしてきたのを支援するも同様の記事と言える。日本の新聞がこぞって、イラク戦争を支持したような。
国連は内政干渉を禁じている。アメリカも国連に従うべきだ。アメリカがそうでないからこそ、今の世界が荒れているのだから。アフガン戦争、イラク戦争、シリア内乱、そして今北朝鮮。北朝鮮政府の評価は国民が決める事であって、アメリカがこれを決めて「だから、潰して良い」と戦争を仕掛けるのは言語道断である。同じく、国連制裁決議以上の事をしてよいとするのは、先制攻撃つまり戦争を仕掛けるのと同じことだと考える。
新聞は、国際問題でアメリカよりに過ぎる。もっと国連寄りの視点で書くべきだろう。トランプがこんなことを広言し出した現在、緊急のマスコミ歪み是正課題である。
『弱さは紛争に繋がる。比類なき力こそが確実な防衛手段になる』
『常に米国の利益に沿い、米国の友人だけを支援する』
アメリカのこういう力が、イラク戦争のように国連を制止を振り切って成されたという意味で国連を無視しつつ行使されるとすれば、これは世界が認めないものというべきだ。